最近のインドネシアの格付け動向について

  • マーケットレター
  • 2017年05月
~さらなる信用力の向上に期待~

大手3格付会社が投資適格級を付与

2017年5月19日(現地、以下同様)に格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、インドネシアの自国通貨建て、外貨建て格付けをそれぞれ1段階引き上げ「BBB-」とし、見通しについては「安定的」としました。格上げの背景には、インドネシア政府の予算策定が現実的なものになり、財政赤字拡大のリスクが低下したことなどが挙げられています。なお、格付会社ムーディーズ・インベスターズ・サービス(以下、ムーディーズ)やフィッチ・レーティングス(以下、フィッチ)はそれぞれ2012年および2011年から同国の格付けを投資適格級としています。

中央銀行による慎重な為替政策を背景に将来の通貨急落リスクは低下

インドネシア・ルピアは2017年1月中旬以降、対米ドルで13,300から13,400程度の範囲で推移しています。3月中旬から5月の上旬にかけて、他の新興国通貨が堅調な推移となるなか、インドネシア・ルピアがレンジでの動きに留まった背景には、インドネシア中央銀行がインドネシア・ルピア売り介入を行っていることが挙げられます。中央銀行は過去の相場混乱時には、通貨防衛のため に外貨準備を大きく取り崩しながらインドネシア・ルピア買い介入を行ってきたこともあり、通常時には外貨準備を積み増す傾向があります。

足元でも、中央銀行副総裁が過度なインドネシア・ルピア高抑制に向け、為替市場での売り介入を行っていることを明らかにしています。中央銀行の為替介入は対米ドルでの上値を抑える要因となりますが、一方で将来の通貨急落リスクを低減させていると考えられます。

改革に弾みがつけば、さらなる信用力向上にも期待

インドネシアは、政府がインフラ投資プログラムを推進していることもあり、民間投資の回復が期待されるほか、雇用環境の改善を背景に個人消費が堅調に推移すると見込んでおり、景気動向については底堅く推移していると考えています。既にムーディーズやフィッチはインドネシアの格付け見通しを「ポジティブ」としており、今後もジョコ大統領が進めてきた構造改革の加速やインフラ支出の拡大、金融緩和の効果などが同国の経済ファンダメンタルズをより強固なものとすれば、さらなる格上げも期待出来ることからインドネシアは魅力的な投資対象と考えます。

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