ブラジルの政策金利引き下げと金融市場見通しについて

  • マーケットレター
  • 2017年04月

利下げ幅を拡大し景気支援

ブラジル中央銀行は4月12日(現地)、政策金利を1.00%ポイント引き下げ、11.25%とすることを決定しました。利下げの決定は全会一致で行われました。2016年10月以来の実施分を合わせると、利下げ幅は合計3.00%ポイントとなりました。

内需を中心に経済成長が低調な中、インフレ率が中央銀行のインフレ目標の範囲内に収まり、物価の沈静が顕著になってきたことが、景気回復を促す大幅な利下げを続けている背景です。

金融緩和は継続、債券市場は上昇基調

中央銀行は、今後の会合でも利下げを継続する可能性を示唆しています。また、前回同様、インフレ期待の動向、グローバルな経済情勢や財政改革の進展を見極める考えも示しています。市場では、政策金利は年末に8.5%になると見込まれ、2018年も同水準で据え置かれると見られています。

インフレ率が抑制されている限りは、市場予想通り8%台まで着々と利下げを実施していくと思われ、債券市場は政策金利の引き下げに連れて金利は低下(債券価格は上昇)すると予想しています。

構造改革期待がレアルを下支え

今回の1.00%ポイントの利下げは、大方の市場予想通りの結果となりました。市場の注目材料としては、引き続き年金改革を含む構造改革となります。

公的年金支給年齢の引き上げなどの緊縮策には労働組合をはじめ各方面から反発がみえますが、テメル政権が財政健全化を着々と進める場合には、海外投資家の信認改善に寄与するとみられ、構造改革期待を背景としたブラジルへの投資活発化を通じてブラジル・レアルを下支えすることが期待されます。

以上

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