ブラジルが政策金利を0.75%ポイント引き下げ

  • マーケットレター
  • 2017年01月

市場予想を上回る大幅な利下げを実施

ブラジル中央銀行は1月11日(現地)、政策金利を0.75%ポイント引き下げ、13.0%とすることを決定しました。利下げの決定は全会一致で行われていますが、大方の市場予想であった0.50%ポイントを上回る大幅な利下げとなりました。

2016年の10月、12月に続いて3回連続の利下げ実施となり、これまでの実施分と合わせると合計1.25%ポイントの利下げ幅となります。中央銀行は声明文の中で、抑制されたインフレ期待やディスインフレの広がり、経済活動の予想以上の弱さを踏まえ、金融緩和サイクルを前倒しするのに適切であると判断し、積極的な緩和を行うことを決めたと説明しています。

利下げの背景

ブラジルでは、高い債務水準に加え、企業・消費者の信頼感が弱く、景気後退局面が続いています。一方で、インフレ率は食料品価格高騰の影響などから高水準で推移していましたが、2016年12月のインフレ率は中央銀行のインフレ目標の範囲内まで低下しており、景気支援のため大幅な利下げに踏み切りました。

また、米国の金融引き締めにより新興国からの資本流出を懸念する向きがありますが、ブラジルでは2016年末に歳出シーリング法案が議会で可決されたほか、公的年金改革の政府原案が発表されるなど、構造改革への取り組みが進捗していることから、積極的な金融緩和を行う環境が整ったとみられます。

今後の見通し

今後の金融緩和サイクルの期間や、金融緩和のペースに関しては、物価動向次第になると思われます。GDP(国内総生産)や景況感などの指標からは、今後も金融緩和による景気支援が望まれますが、利下げによる投資資金流出からブラジル・レアル安となる可能性には注意が必要です。

引き続き、財政健全化の動向や、テメル政権の財政再建の実行力が注目されています。公的年金支給年齢の引き上げや社会保障改革など国民に痛みを強いる緊縮策には各方面から反発も予想されますが、政権が財政健全化を着々と進め、海外投資家の信認改善が続いた場合には、ブラジル資産への投資活発化を通じてブラジル・レアルが下支えされることが期待されます。

以上

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