ニュージーランド準備銀行が政策金利を0.25%ポイント引き下げ

  • マーケットレター
  • 2016年08月

ニュージーランド準備銀行が0.25%ポイントの利下げ

8月11日(現地、以下同様)、RBNZ(ニュージーランド準備銀行)は政策金利を0.25%ポイント引き下げ、過去最低の2.00%にすると発表しました。ブルームバーグの事前調査によると、エコノミストの全員が利下げを予想していたため、予想通りの結果となりました。

RBNZは2014年3月以降、4回連続で0.25%ポイントずつ、計1.00%ポイントの利上げを行い、政策金利を3.50%とした後、据え置きを続けていました。その後、2015年6月に利下げを開始し、3回連続で0.25%ポイントずつ、計0.75%ポイントの利下げを行いました。その後は、2015年12月、2016年3月と間をあけて0.25%ポイントの利下げを行っていました。2015年6月から始まる今回の利下げ局面では6回目、累積で1.50%ポイントの利下げとなりました。

利下げの背景

RBNZは声明文で、想定を大幅に上回る通貨高と低インフレを指摘しており、これらが今回の利下げの主因であると考えられます。

為替については、貿易加重の為替レートが6月の金融政策報告書で想定していた水準より大幅に高いと指摘しました。通貨高に伴う輸入財物価の下落がインフレ目標の達成を難しくするとも述べ、通貨の下落が必要であると通貨高を強くけん制する姿勢を示しました。

インフレ率については、通貨高を主因に低迷が続くと想定しており、インフレ率見通しが引き下げられました。また、長期的な期待インフレ率は2%付近で安定しているものの、インフレ率の持続的な弱さがインフレ期待のさらなる低下を招くリスクがあると懸念を示しました。

景気については、引き続き乳製品部門が厳しい状況にある一方で、移民の流入や観光、緩和的な金融政策などにより、成長率が支えられると評価しています。

今後の見通し

RBNZは声明文で、金融政策は緩和的であり続けるだろうと述べています。加えて、将来の平均的なインフレ率をインフレ目標の中央値(2%)付近で推移させるために、さらなる利下げが必要になるかもしれないと述べました。金融政策報告書の90日物銀行手形金利の見通しからもRBNZが追加利下げを見込んでいることが示唆され、今後の追加利下げの可能性は高いと考えられます。ただし、全国的に上昇を続ける住宅価格が金融の安定性に影響を与えると懸念を示しており、大幅な追加利下げには慎重な姿勢もうかがえます。

RBNZが追加利下げを見込んでいることや、緩和的な金融政策姿勢と通貨高に対する懸念を示していることがニュージーランド・ドルの上値を重くすると考えられます。一方で、やや持ち直しの動きを見せている乳製品価格や、市場環境の落ち着きを背景とした堅調な株式市場などリスク資産の動きが、ニュージーランド・ドル相場の上昇材料になると考えられます。また、利下げが実施されたものの、政策金利は2.00%、10年国債利回りは約2.2%と、金利水準は主要先進国に比べて相対的に高いため、海外投資家の資金流入がニュージーランド・ドルを下支えすると期待されます。

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