レビ財務相が辞任、後任はバルボザ企画・予算管理相

  • マーケットレター
  • 2015年12月

財務相の交代

ブラジルのルセフ大統領は18日(現地)、レビ財務相が退任し、後任にバルボザ企画・予算管理相が就任すると発表しました。レビ氏は今年1月に第二次ルセフ政権の財務相として民間金融機関から起用され、財政規律の維持を重視して歳出抑制と増税を訴えてきました。各種報道などによりますと、先週発表された2016年政府予算案でも基礎的財政収支目標について、レビ氏は政府の目標値よりも高い目標値を提案したとされています。しかしブラジル経済が景気低迷と高インフレにあえぐ中で、同氏が進める急速な緊縮財政には政権内部や与党内部でも衝突がみられていたため、市場ではレビ氏の辞任説がこれまでも流れていました。

レビ氏の後任はバルボザ企画・予算管理相が兼任することになりました。バルボザ氏は財務相指名直後の記者会見で、レビ氏が支持したような緊縮プログラムを推進し続ける方針を表明した一方で、一部の産業が政府の補助金を受ける可能性にも触れるなど、これまでよりは柔軟な財政政策を示唆しました。

今後の見通し

ブラジルは景気低迷と高インフレが進む中で政府債務が増加したため、一部の格付会社からは投機的格付けへ引き下げられました。市場では、財政健全化を推進してきたレビ氏の財務相辞任はブラジルの信用をさらに損なうと警戒感を持って捉えられています。バルボザ新財務相は、財政健全化路線を継続するとしており、今後の財政再建策に注目が集まります。景気回復による税収の押し上げを図る政策も打ち出される公算があり、増税路線に否定的な議会からの抵抗が若干和らぎ、経済運営の前進が期待されます。

今後の市場動向に関しては、バルボザ新財務相の経済政策をブラジル金融市場が十分に消化するまでは、市場の変動が大きくなる可能性があり注意を要します。また、米国の利上げ開始や中国の景気減速への懸念も不透明要因となっています。一方で、ブラジル政府による緊縮財政と中央銀行による高金利政策という政策の組み合わせに変化はないと考えられるほか、急激な市場の変動については、ブラジル中央銀行は通貨スワップなどによる米ドル売りレアル買い介入を、財務省は国債のバイバック(買い戻し)をそれぞれ必要に応じて実施し、市場安定化に努めることが期待されます。

以上

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