NT倍率上昇の意味を考える

  • Market Eyes
  • No.269

NT倍率が上昇

4月に入ってからTOPIXに比べて日経平均株価のパフォーマンスが優位になっている。【図表1】日経平均株価は心理的節目の22,000円を上抜けたが、TOPIXは2月下旬以降のレンジ上限を抜けきれていない。結果として、日経平均株価をTOPIXで割った「NT倍率」は13.7倍と1992年以来の水準まで上昇している。

図表1 日経平均株価とTOPIX

連休を控えて個別株への買いが低調

日経平均株価が上昇しているのは、中国や米国などの景気に対する懸念の後退で、世界的な株価上昇に引っ張られている側面が強いと考えられる。対照的に、TOPIXの上値が重いのは、個別銘柄への物色が広がっていないことを示唆している。信用倍率が直近で2.3倍と、アベノミクス開始以降の最低水準で推移していることからも、個別株への買いが盛り上がっていないことがうかがえる。【図表2】
一因として、「日本株全体としては先高期待はあるが、個別株を保有したまま10連休を迎えるのはリスクが大きい。」という投資家心理があると思われる。この仮説が正しければ、10連休明けには個別株への物色が広がり、TOPIXの出遅れがある程度は修正されるシナリオが期待できるだろう。

図表2 日本株の信用倍率

決算発表次第でさらなる戻りも

そして、個別株物色の強さを左右するのが、10連休前後に集中している1-3月期決算発表ということになろう。【図表3】この半年近くで業績見通しの市場コンセンサスは相応に下方修正が進んでおり、事前の期待値は低い。海外経済の見通しが好転している足元の状況に加えて、「思ったほど悪くない」決算であれば、日本株全体としても一段と上値を試す展開が期待できよう。

図表3 東証上場銘柄の1-3月期決算発表スケジュール
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