米国の住宅販売の持ち直しが示唆するもの

  • Market Eyes
  • No.263

住宅販売件数が持ち直し

米国の住宅市場が息を吹き返しつつある。【図表1】住宅価格の上昇や住宅ローン金利の上昇などが影響し、2017年の終盤をピークに販売件数が減少傾向にあった。しかし、価格の上昇率が緩やかになっており、また、昨年終盤以降の長期金利の低下を背景に住宅ローン金利も低下している。【図表2】その結果、販売件数に持ち直しの動きが出てきた。

【図表1】米国の住宅販売件数
【図表2】米国の住宅ローン金利と10年国債利回り

住宅販売の持ち直しが示唆するもの

No.257で述べた通り、FRB(米国連邦準備制度理事会)が次の利上げに踏み切るハードルはかなり高い。一方で、No.262で述べた通り、実体経済の明確な悪化が見られない中で一段と利下げを織り込みにいくのも難しい。したがって、当面、長期金利は現状の2%台半ばを中心としたレンジで推移することが見込まれる。また、家計の債務返済額は可処分所得に対して低水準での推移が続いており、家計の信用状況にも大きな「ひずみ」が見られない。【図表3】
足元の住宅販売の持ち直しから分かるとおり、現状の金利水準であれば住宅市場が腰折れする可能性は低い。米国経済が成熟期に入っている中、ここから販売件数が右肩上がりでどんどん拡大していく展開は想定しにくいものの、米国経済に対する過度な懸念を和らげる一因にはなるだろう。

【図表3】米国の家計の債務返済額(対可処分所得比)

個人消費も回復の公算が大きい

年末年始の個人消費は低調な結果となっているが、これは一時的ととらえるのが自然だろう。多分に昨年終盤の株価下落などの影響が大きかったと考えられる。金利や家計債務の状況などに鑑みれば、住宅販売と同様に今後は個人消費にも持ち直しの動きが広がってくる公算が大きい。

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