カナダの金利低下はやや行き過ぎの公算

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  • No.261

カナダ銀行は利上げ停止を示唆

カナダ銀行は2017年から計5回の利上げ(各0.25%ポイント)を実施してきた。【図表1】
しかし、今月の金融政策決定会合の声明文では、「強弱入り交じる材料の中、成長率とインフレ率の見通しを評価するのには時間がかかる」とし、当面の利上げ見送りを示唆した。

 図表1 カナダの政策金利のグラフ 2017年1月初から2019年3月19日

幅広い年限で金利が低下

昨年後半以降、カナダの国債利回りは幅広い年限で低下した。【図表2】
直近では、10年国債利回りが政策金利を下回る水準まで低下している。2年や5年などの金利はさらに低く、市場は近い将来に利上げよりも利下げが実施される可能性の方が高いことを織り込んでいるといえる。

図表2 カナダの年限別の国債利回りのグラフ 1年国債利回りから10年国債利回り

利下げに転じる環境ではない

それでは、カナダは利下げが必要になるほど経済が悪化しているのか。その可能性は低く、昨年終盤の成長率の鈍化は、原油価格や株価の下落など、多分に一時的な要因が重なった影響が大きいと考えられる。
今後の経済指標を確認する必要はあるものの、過度な景気減速懸念が後退すれば、利下げの織り込みが解消に向かうことで、幅広い年限の金利が上昇に転じていく公算が大きい。

金利上昇はカナダ・ドルの下支えに

やや行き過ぎた金利低下が修正されれば、金利との連動性が高いカナダ・ドル円を下支えすることが期待される。【図表3】
さらに、利上げの再開が視野に入ってくるほど景気の回復が確認できれば、金利・為替ともにさらなる上値余地が増すだろう。

図表3 カナダ10年国債利回りとカナダ・ドル円のグラフ 2017年1月初から2019年3月19日
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