懐疑の中で育つ日本株

  • Market Eyes
  • No.255

日本株は年初から底堅く推移

日本株は年初から底堅い推移が続いている。【図表1】相場の格言に「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく。」というものがある。今は「懐疑」の中にいると考えられる。

 【図表1】 日経平均株価とTOPIX

昨年末は「悲観」の中

昨年の12月は、まさに「悲観」であった。そうした中、12月26日配信のNo.246では12月25日の株価水準が底に近い可能性に言及し、また、同日配信のNo.247では今回の世界的な株価急落が金融危機の前兆ではなく、政策対応によって持ち直せる可能性が高いことを指摘した。
FRB(米国連邦準備制度理事会)の金融市場に配慮した政策方針やトランプ米政権の中国との交渉に前向きな姿勢などを背景に、株式市場は反転した。その後も米国株を中心として、世界的に株価は回復基調を維持している。

現在は「懐疑」の中

現在は「懐疑」の中で育っている段階だろう。1月9日配信のNo.248と2月13日配信のNo.253では、業績見通しの下方修正は続くものの株価が底割れする可能性は低く、底値固めの時間帯だと述べてきた。【図表2】世界経済の回復への確信が持てず、業績見通しの下方修正が続く時間帯は、まさに「懐疑」の中にいるといえよう。
一方、需給面からは⼤幅下落の可能性も低いと考えられる。裁定買い残は2016年夏以来の低水準であり、潜在的な売り圧力は小さくなっている。【図表3】また、空売り比率は依然として高水準にあり、潜在的な買戻し余地も残っている。【図表4】多くの市場参加者が下落リスクに気を付けているときこそ、意外と下げづらいのかもしれない。

 【図表2】TOPIXの予想EPSと予想PER
【図表3】裁定買い残とTOPIX
【図表4】空売り比率とTOPIX

「楽観」の到来を信じられるか

当面は業績見通しの下方修正が続く公算が⼤きく、「楽観」には遠い。まだ「懐疑」の時間帯が続きそうだ。業績の裏付けがなく、やや脆弱さを感じる株式市場なだけに、引き続き国際的な政治情勢の変化に左右される相場展開が予想される。
こうした環境下で強気になるためには、今年半ば以降の世界経済の回復ならびに業績見通しの改善、つまり「楽観」の到来を信じることができるかに委ねられよう。

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