原油は7月から需要超過になるか

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  • No.309

米原油在庫は前週から減少したが…

EIA(米国エネルギー情報局)が5月13日に発表した5月第2週(5月8日時点)の米国の原油在庫は、5億3,147万バレルと前週から74万バレル減少した。【図表1】原油在庫が前週から減少したのは、今年1月第3週以来で16週間ぶり。もっとも、SPR(戦略石油備蓄)が前週から193万バレル増加しており、これを加味すると、まだ「供給超過」の状態だと言える。
それでも、経済活動が段階的に再開することで需要が回復し、シェールオイル企業の淘汰によって産油量が減少する中、需給バランスが改善に向かっているという大きな流れは間違いなさそうだ。

図表1 米国の原油在庫 (1月第1週から12月最終週)

EIAは7月から需要超過の見通し

EIAは5月12日に最新の月報(短期エネルギー見通し)を公表した。OPECプラスなどによる減産や今後の世界経済の回復が織り込まれ、世界の原油需給バランスは足元の「供給超過」の状態から今年7月に「需要超過」に転じる見通しが示された。【図表2】
OECD加盟国の商業用原油在庫も今年6月をピークに7月から減少に転じる見通しになっている。【図表3】なお、米国に限っても同様に、7月に「需要超過」に転じ、原油在庫のピークは6月になる見通しだ。

図表2 世界の原油需要と供給 (実績:2010年1月から2020年4月)(見通し:2020年5月から2021年12月)
図表3 原油在庫と原油価格(実績:2010年1月末から2020年4月末)(見通し:2020年5月末から2021年12月末)

原油価格の堅調な推移を示唆

EIAの見通しに沿って今年半ばから原油在庫が順調に減少していけば、原油在庫と原油価格の連動性から考えて、原油価格が堅調に推移する展開が期待できる。
今後は、EIAの見通しを一つの基準として、世界の原油需要が順調に回復していくか、また、OPECプラスや米国などの減産がEIAの想定通りになるか、などを注視する必要があるだろう。

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