区議会選挙とアリババ上場で注目集まる香港市場

  • Market Eyes
  • No.302

区議会選挙は民主派が圧勝

香港では、11月に入りデモ隊と政府(警察)との対立が一段と激化したが、中旬以降はひとまず落ち着きを取り戻し、11月24日は無事に区議会選挙が実施された。結果は、抗議集会やデモ行進の主体となってきた民主派が大勝し、親中派(建制派)は大半の議席を失った。【図表1】
香港の区議会は地域社会の諮問機関のような位置付けに近く、香港政府の政策への影響力は大きくはない。また、これまでの香港政府の強硬な対応に鑑みれば、今回の選挙結果を受けて政府がすぐに事態の収拾策を発表する可能性は低そうだ。
もっとも、立法会(国会)議員や行政長官が普通選挙の仕組みで選ばれている訳ではないことから、普通選挙である区議会選挙は、香港政府に対する信任投票として位置づけられ、「民主派支持」という一つの民意が示されたと解釈されよう。

図表1 香港区議会選挙の結果

アリババの上場は好調な滑り出し

長期化する抗議活動を背景に香港経済は低迷しているものの、激しい抗議活動が沈静化に向かった11月中旬以降の香港株式市場は落ち着きを取り戻している。【図表2】【図表3】
そして11月26日、中国の電子商取引大手アリババが香港証券取引所に上場し、約1兆2,000億円を調達した。同日の終値は公開価格を6.6%上回る好調な滑り出しとなった。なお、同社はすでにニューヨーク証券取引所に上場しているため重複上場となる。この対応は、米国に上場している中国企業が上場先の多様化を図るために香港にも上場する流れに先鞭をつけるものと言える。
経済が混乱する中でもアリババの上場が成功を収めたことは、国際金融都市として香港が健在であることを印象付けた。こうした上場の動きが広がれば、香港市場に対する投資家の関心が一段と高まることが期待される。

図表2 香港の実質GDP成長率(前年同期比)
図表3 香港ハンセン指数
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