英国はブレグジットに向けた総選挙へ

  • Market Eyes
  • No.298

英国下院は解散総選挙へ

10月29日(現地)、EU(欧州連合)は10月31日としていたブレグジット(英国のEU離脱)の期限を来年1月末まで延長することを正式に決定した。そして、同日、英国議会下院は12月12日に総選挙を実施する法案を可決した。

今後、数日以内に上院でも審議・採決が実施され、遅くとも11月6日には下院が解散される見込みとなっている。

総選挙は保守党に有利

総選挙後に考えられるシナリオは主に2つである。ボリス・ジョンソン首相率いる保守党が単独もしくは連立での政権を成立させてブレグジットに向かうか、それとも、労働党が首班となる連立政権が発足し2度目の国民投票に向かうか、である。つまり、今回の総選挙は事実上、ブレグジットの真意を国民に問うものと位置づけられる。

直近の世論調査では、保守党の支持率が他を引き離しており、小選挙区制の特性からして保守党が圧倒的に有利な状況である。【図表1】もちろん、選挙は何が起こるか分からないため予断は許されないが、現時点では来月1月末までにブレグジットが実現する可能性が高そうだ。なお、選挙後に審議が早く進めば今年12月末での離脱もあり得る。

図表1 英国の政党支持率 推移のグラフ 2018年1月8日から2019年10月25日

英ポンドの巻き返しが続くか

ハードブレグジット(合意なき英国のEU離脱)に対する懸念の高まりなどを背景に、今年夏場にかけて英ポンド安が進んだが、足元ではその懸念が後退し、英ポンドが反発している。【図表2】さらに、合意ありのブレグジットが現実味を帯びる中、少なくとも積極的に英ポンドを売るような状況ではなくなったといえそうだ。総選挙とその後の展開をにらみながらも、ショートポジションの解消が進むことで、英ポンドの巻き返しが続く可能性に注目したい。

図表2 英ポンドのポジション動向と対米ドルレート のグラフ 2014年1月第1週から2019年10月第4週
図表3 英国の貿易収支 推移のグラフ 2006年1月から2019年8月
当資料のお取扱いにおけるご注意
  • 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的として大和証券投資信託委託株式会社が作成したものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする「投資信託説明書(交付目論見書)」の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
  • 当資料は信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。運用実績などの記載内容は過去の実績であり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。記載内容は資料作成時点のものであり、予告なく変更されることがあります。また、記載する指数・統計資料等の知的所有権、その他の一切の権利はその発行者および許諾者に帰属します。