年金改革法でさらに高まるブラジル国債の魅力

  • Market Eyes
  • No.297

年金改革法案が上院を通過

10月22日(現地)、ブラジルの議会上院で年金改革法案の2回目の採決が実施され、可決された。今後、大統領の署名を経て成立する見込みだ。歳出削減効果は、当初10年間で1.2兆レアルとも言われていたが、結局は8,000億円レアル程度まで下方修正された。それでも、社会保障の赤字額を年間で半分近く縮小させるほどの効果はありそうだ。【図表1】上院での法案通過は確実視されていたため短期的には材料出尽くし感はあるが、年金改革法の成立は、今後の複雑な税制の簡素化など幅広い改革の進展につながることも期待されるため、中長期的にはポジティブ材料と捉えられる。

図表1 ブラジルの社会保障収支

ブラジル中銀はさらなる利下げへ

ブラジル中央銀行は今年すでに1.00%ポイントの利下げを実施し、政策金利を5.50%としている。【図表2】しかし、インフレ率が来年を通してブラジル中銀によるインフレ目標の中心値を下回って推移することが見込まれている中、さらなる利下げ期待が強い。ブラジル中銀による週次エコノミスト調査によると、今年末の政策金利見通しは9月30日公表時点で5.00%から4.75%へ低下した後、10月21日公表時点で4.50%まで低下している。

図表2 ブラジルの政策金利とインフレ率

ブラジル国債の投資魅力は高い

ブラジルの2年国債利回りは直近で5%を下回る水準まで低下しており、短期金利を中心に政策金利のさらなる大幅な引き下げを織り込み始めたといえる。【図表3】先進国の金利低下に一服感が見られるなか、比較的利回りが高く、かつ金利の低下余地も残っているブラジル国債の魅力が相対的に高まっていると考えられる。また、為替市場では、短期的には10月に入って米ドル高に一服感がみられることが安心材料であり、中長期的にはブラジルの財政健全化への進展期待がレアルの下支え要因として期待されよう。

図表3 ブラジルの国債利回りと為替レート
当資料のお取扱いにおけるご注意
  • 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的として大和アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする「投資信託説明書(交付目論見書)」の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
  • 当資料は信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。運用実績などの記載内容は過去の実績であり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。記載内容は資料作成時点のものであり、予告なく変更されることがあります。また、記載する指数・統計資料等の知的所有権、その他の一切の権利はその発行者および許諾者に帰属します。