半導体サイクルの回復期待が一段と高まる

  • Market Eyes
  • No.295

半導体販売額が持ち直しの動き

およそ3カ月前の7月3日に配信したNo.281「半導体サイクルと株価の乖離をどう見るか」では、世界の半導体販売額の下げ止まりを指摘した。そして、直近では販売額のトレンドが上向きに転じており、半導体サイクルの回復期待が一段と高まっている。【図表1】

図表1 世界の半導体販売額 のグラフ 2004年1月から2019年8月

川上も川下も回復シナリオを後押し

川上の半導体製造装置も回復の兆しが出ている。日本の半導体製造装置の出荷指数が持ち直しの動きとなっており、将来の半導体需要の拡大を見込む半導体メーカーが増えていることの表れだといえる。【図表2】

図表2 日本の半導体製造装置の出荷指数 のグラフ 2013年1月から2019年8月

川下では、アップルが新型iPhoneの生産台数を当初の計画から1割程度増やすとの観測報道が出ており、最終需要が意外に強いことがうかがえる。このように、下がりすぎた期待の揺り戻しが起こっていることは、半導体サイクルの回復シナリオを後押しする材料といえよう。

引き続き株価は先取り状態だが

No.281でも述べたが、世界の半導体販売額の伸び率とSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の騰落率との間には高い連動性があり、足元では半導体サイクルの回復を株価が先取りしている格好だ。【図表3】

図表3 世界の半導体販売額の伸び率とSOX指数の騰落率のグラフ

世界の半導体販売額の前年比伸び率は今年1月にマイナスに転じ、翌2月以降はマイナス2桁台の伸びが続いている。しかし、6月、7月、8月はマイナス16%前後で推移しており、下げ止まりの様子が観測される。このまま半導体販売額の回復が進めば、前年比伸び率は年内にもマイナス幅が縮小し、来年にはプラス転換も見えてくる。そうすれば、ファンダメンタルズの改善に支えられて、株価も底堅さを増すことが期待されよう。

当資料のお取扱いにおけるご注意
  • 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的として大和証券投資信託委託株式会社が作成したものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする「投資信託説明書(交付目論見書)」の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
  • 当資料は信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。運用実績などの記載内容は過去の実績であり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。記載内容は資料作成時点のものであり、予告なく変更されることがあります。また、記載する指数・統計資料等の知的所有権、その他の一切の権利はその発行者および許諾者に帰属します。