年度後半の日本株上昇シナリオ

  • Market Eyes
  • No.294

業績見通しの転換が待たれる日本株

日経平均株価、TOPIXともに9月は上昇率が5%を超えたが、年初からの横ばい圏をまだ脱していない。日本株が上昇基調に戻るためには、やはり業績見通しの改善が必要になろう。過去、日本株が上昇基調にあるときは12カ月先の予想EPS(1株当たり利益)も切り上がっていた。【図表1】

図表1 TOPIXとTOPIX予想EPS

日柄面では業績見通しの底が近づく

TOPIX予想EPSは昨年11月第1週をピークに低下している。【図表2】前回、予想EPSが2015年10月第1週にピークを打ったときは、その47週後が底となった。なお、前々回は途中でアベノミクスがスタートし、急激な円安進行とともに業績見通しが急回復した経緯がある。今回、予想EPSがピークを打ってからすでに1年近く下方修正が続いており、前回パターンからしても、日柄面ではそろそろ予想EPSが底打ちしてもよい時間帯に入ってきたといえそうだ。

図表2 TOPIX予想EPSの過去との比較

一部指標は業績見通しの底入れ示唆

一部の経済指標からも予想EPSの底打ち期待が高まってきた。鉱工業生産と同時に発表される電子部品・デバイス工業の出荷指数の前年同月比を3カ月先行させたものとTOPIX予想EPSの52週前比の連動性が高い。【図表3】そして、この出荷指数の前年同月比が直近でプラスに回帰しており、今後は予想EPSの52週前比もマイナス幅を縮小させる可能性が高まっている。

今後数カ月で予想EPSが底入れし上向きに転じることが確認できれば、年度後半は株価が上昇しやすくなる展開が期待できるのではないだろうか。まずは、今月下旬から本格化する上期の決算発表を受けて、アナリストによる業績見通しの下方修正が続くのか、それとも上方修正に転じるのか、要注目である。

図表3 電子部品・デバイス工業の出荷指数とTOPIX予想EPSの伸び率
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