半導体サイクルと株価の乖離をどう見るか

  • Market Eyes
  • No.281

半導体需要の回復を先取りする株価

世界の半導体販売額の伸び率とSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の騰落率の間には高い連動性がある。【図表1】しかし、足元では、半導体販売額の伸び率がマイナス圏で下げ止まっていない中、SOX指数の騰落率がプラス圏に浮上しており、両者に乖離が生じている。
しかし、半導体販売額の伸び率が下げ止まっていないのは、2017年から2018年秋までの販売額がこれまでの増加トレンドを大きく上回っていたためであり、販売額自体は下げ止まりの動きとなっている。【図表2】
したがって、販売額が再び拡大基調に戻れば、伸び率は年末までに底入れし来年にはプラス圏に浮上していくことが見込まれる。半信半疑ながらも、これを先取りし始めているのが足元の株価動向だといえよう。【図表3】

図表1 世界の半導体販売額の伸び率とSOX指数の騰落率
図表2 世界の半導体販売額
図表3 SOX指数

長期的な半導体需要の拡大は不変

今後、米中を中心とした通商問題などによって半導体販売額の回復時期は多少前後するかもしれない。しかし、米中関係が悪化しても長期的な半導体需要の拡大傾向が崩れる可能性は低いと考えられる。例えば、仮にファーウェイのスマホを使えなくなった人がいても、スマホ自体を使わなくなる人はほとんどいないだろう。代わりにアップルなど他のスマホに乗り換えることになり、世界全体でみた半導体需要には大きな影響を与えないことになる。また、自動運転や5Gなどの普及が貿易制限などによって遅れることはあっても、これらの潮流が止まることはなく、遅かれ早かれ半導体の需要は拡大していくことになるだろう。
短期的な不確実性の高まりによって、半導体販売額が減少し、株価がもたついているときこそ、長期的な成長ストーリーを信じて投資するチャンスなのかもしれない。

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