オーストラリアは追加利下げに踏み切るか

  • Market Eyes
  • No.277

議事要旨は追加利下げを示唆

6月18日(現地、以下同じ)、RBA(オーストラリア準備銀行)は、6月4日開催の金融政策会合の議事要旨を公表した。同会合はおよそ3年ぶりの利下げが決定された会合であり、議事要旨の内容が注目された。その中で、「政策メンバーは、今後どちらかといえばさらなる金融緩和が適切になる可能性が高いとの見解に同意した」など、追加利下げを示唆する文言が見受けられた。また、安定したインフレ率と一致する失業率は「4.5%付近」であり、現状の5%台前半の失業率では労働市場の改善余地が大きく、インフレ目標の達成が遠いことが示唆された。【図表1】

図表1 オーストラリアの失業率

さらに、議事要旨と同時刻に発表された2019年1-3月期の住宅価格指数が、市場予想を下回る前年同期比-7.4%となり、伸び率として過去最低を更新したことも、追加利下げを後押しする材料になりそうだ。【図表2】

図表2 オーストラリアの住宅価格指数

次回利下げ後は、しばらく様子見か

以上より、次回7月会合もしくはその次の8月会合で今年2回目の利下げに踏み切る可能性が高い。ただし、その後はしばらく様子見することになるだろう。議事要旨において、上述の「さらなる金融緩和」が「a further easing in monetary policy」と単数形で表記されていること、また、「政策メンバーは、中期的なインフレ目標に一致した水準まで失業率を下げるための方法は利下げだけではないと認識している」と財政政策への期待をにじませたことなどが理由だ。
過去を振り返ると、オーストラリアの利下げサイクルが終了すると、豪ドル円が反発する傾向にある。【図表3】当然、オーストラリア経済は中国をはじめとした海外経済の動向にも左右される点は注意が必要だ。次の利下げで今回の利下げサイクルが終了するか、世界経済の動向やオーストラリアの財政政策も注目される。

図表3 オーストラリアの政策金利と為替レート
当資料のお取扱いにおけるご注意
  • 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的として大和アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする「投資信託説明書(交付目論見書)」の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
  • 当資料は信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。運用実績などの記載内容は過去の実績であり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。記載内容は資料作成時点のものであり、予告なく変更されることがあります。また、記載する指数・統計資料等の知的所有権、その他の一切の権利はその発行者および許諾者に帰属します。