S&P500も過去最高値更新なるか

  • Market Eyes
  • No.228

S&P500は年初から不安定だが底堅い

米国の代表的な株価指数のひとつであるS&P500種株価指数(以下、S&P500)は、1月に過去最高値を更新してから不安定な動きが続いてきた。【図表1】しかし、長期トレンドを示す200日移動平均線に支えられて何度も反発し、足元では中期トレンドを示す100日移動平均線を上回って推移している。不安定だが底堅く、長期上昇トレンドを維持しているといえよう。

VIX指数は落ち着きを取り戻す

2月からの株価下落の背景には、米長期金利の上昇懸念や米中貿易摩擦に対する警戒感の高まりなどがあった。また、投資家心理を表すVIX指数が急上昇し、市場参加者は積極的に株を買いづらい状況となった。【図表2】しかし、そのVIX指数も時間の経過とともに落ち着きを取り戻しており、株価上昇の条件は整いつつあるように思える。

1-3月期決算は市場予想を大きく上回る

2018年1-3月期の決算がほぼ出揃った。決算発表前の増益率見通しは前年同期比+19%程度だったが、決算発表が進むにつれて上方修正され、結局は+26%を超える水準となった。【図表3】昨年末に成立した大型減税の効果などもあり、もともと1-3月期の決算は高い増益率が見込まれていたが、それを大きく上回る結果は米国企業の業績拡大モメンタムの強さを印象付けるものとなった。

2018年通年の増益率見通しは、トランプ政権の政策不透明感などから慎重な業績見通しを出す企業が目立ち、2%程度の上方修正にとどまっている。ただ、今のところ米国企業全体の業績に大きなダメージを与えるような政策は出ておらず、4-6月期以降の業績発表も市場予想を上回る可能性が高いと考えられる。

割安修正で高値更新へ

株価調整と企業業績の拡大を受けて、予想PERから見た株価の割高感は解消された。【図表4】昨年は常に17倍を上回っていたことに鑑みれば、むしろ今の水準は割安ということもできよう。政治の先行き不透明感が後退すれば、割安感の解消とともに株価の上昇が期待される。

ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は戻りが早く、6月4日にいち早く過去最高値を更新した。今後、S&P500も同様に高値更新に向けた動きとなるか注目される。

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