日本株は短期的な底値を探る局面に

  • Market Eyes
  • No.224

日経平均は200日移動平均線まで調整

日経平均は、1月23日の年初来高値から12%超下落し、200日移動平均線に接近している。【図表1】これは、2017年4月と9月の安値で支えられた節目である。

2015年8月のチャイナ・ショック後や2016年2月に原油価格が急落した局面では、日経平均が200日移動平均線を下回る場面もあり、必ずサポートされる水準と言うことはできない。ただ、今回の株価下落が昨年秋から急ピッチで上昇した調整であると考えれば、200日移動平均線は短期的な下値の目処として意識される可能性はある。

日経平均のPBRは1.20倍まで低下

日経平均のPBR(株価純資産倍率)は、直近で1.20倍と、2017年4月と9月に日経平均が底を打った局面と同水準まで低下している。【図表2】

もっとも2016年には、2月の0.99倍、7月の1.03倍と、PBRが 1倍程度まで低下する場面もあった。しかし、2月は原油価格の急落、7月は英国のEU(欧州連合)離脱の是非を問う国民投票後の混乱時であり、世界的に経済の見通しが不透明な局面であった。現状の世界的に良好な経済環境を考慮すれば、1.20倍は一旦の下値目処として意識される水準だと考えられる。

企業業績の拡大は継続

株価下落の一方で、10-12月期決算は好調だ。【図表3】通期の業績見通しにおいて、上方修正が下方修正より優勢で、日経平均の予想EPS(1株当たり利益)は一段と切り上がっている。

足元では為替レートの変動も大きくなっており、その動向には今後も注意が必要だが、時間の経過とともに市場の過度な不安心理が後退すれば、企業業績を意識した相場展開に回帰することが期待される。

長期的には押し目買いの好機

日経平均の予想PER(株価収益率)は、直近で12.81倍と、2012年末以降のアベノミクス相場における最低水準まで低下している。【図表4】2016年に株価が下落したときは、予想PERが13倍割れの局面で株価も底を打ち、その後の上昇につながった経緯がある。

株価は予想EPSと予想PERの掛け算に分解でき、前述の通り予想EPSが切り上がっているため、予想PERが元の水準(1月23日の15.81倍)まで戻らなくとも年初来高値を更新することは可能である。仮に、予想EPSが現在の水準で推移しても、予想PERが15.81倍まで回復すれば、日経平均は26,000円を超える計算になる。今回の株価下落で市場心理が悪化しているため、予想PERが急回復することは考えづらいが、長期的には押し目買いの好機ととらえることができよう。

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