経済は最悪期を脱出、高まるトルコ国債の投資魅力

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  • No.214

トルコ・リラは底打ちから反発基調

2015年半ばから2016年半ばまでトルコ・リラは1米ドル=3.0トルコ・リラ付近で安定した値動きをしていた。しかし、2016年7月のトルコ軍によるクーデター未遂事件をきっかけに、政治情勢の混乱でトルコからの資金流出が発生するとの見方からトルコ・リラは急落した。ただし、今年4月の大統領権限拡大の是非を問う国民投票で賛成多数の結果となるなど、政治基盤の安定が好感され、トルコ・リラは緩やかながら買戻しの流れが継続している。

政治安定で観光業に復活の兆し

トルコは世界でも有数の観光大国であり、2015年は約3,600万人の外国人が訪れた。しかし、トルコ軍によるロシア軍機撃墜を背景とした制裁措置やクーデター未遂事件の発生などの影響で2016年は約2,500万人(前年比30%減)にまで落ち込んだ。その後、エルドアン大統領がロシア側に謝罪したことで関係が改善し、ロシア人旅行者数は2017年4月に前年同月比5.9倍に急増した。同時期に全体の数字も前年比プラスに転じた。実質GDPは混乱の大きかった2016年7-9月期こそ前年比マイナス成長となりましたが、その後は積極的な財政政策などもあり、持ち直しの動きを見せている。

経済は最悪期を脱出

2016年後半からのインフレ率の高まりを背景に経済は冷え込んでいた。しかし、今年4月に11.9%まで上昇していたインフレ率も低下に転じ、6月には10.9%に改善している。まだまだ良好な経済環境とは言えないまでも、最悪期は脱し、今後の改善が期待できる段階に入っていると考えられる。

魅力的な金利水準

トルコの2年国債利回りは11.4%(2017年7月10日時点)となっており、高金利通貨として知られるブラジルやロシアを上回る水準となっている。ブラジルでは2016年後半からのインフレ率の低下を背景に利下げ余地が拡大し、通貨・株価・債券価格のトリプル高が進行した。トルコにおいても現在の高インフレが沈静化すれば、金利低下による債券価格の上昇も期待されるため、トルコ国債の投資妙味が高まっていると考えられる。

(出所)ブルームバーグ、トルコ文化観光省公表データより大和投資信託作成

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