米国リート『1-3月期』の業績動向

  • Market Eyes
  • No.212

集合住宅セクター

エクイティ・レジデンシャル ~全米最大の集合住宅リート

2016年度の物件売却に伴う営業収益の減少が影響し、1-3月期の1株FFOは前年同期比マイナスとなったものの、入居率は95.9%と力強い集合住宅需要を示す決算結果となった。

南カリフォルニアなどの主要都市において、テナント入替えのペースやその契約賃料の伸びが予想以上に好調だったことが寄与し、同地域の稼働率が上昇した。

アバロンベイ・コミュニティーズ ~全米第2位の集合住宅リート~

1-3月期の1株FFOは$2.09と前年同期比でプラス成長となった。平均賃料が前年同期比で大きく成長したことが同社業績を押し上げる要因となった。また入居率も前年同期比プラスとなっており、堅調な結果であったといえる。

経営陣の集合住宅需要の展望に対する強気姿勢は変わっておらず、55歳以下の層を中心とする賃金の上昇が今後も住宅市場を支えると経営陣は述べている。しかしながら住宅市場は均衡状態に近づきつつあることには注意が必要としている。

オフィス・セクター

ボストン・プロパティーズ ~全米最大手のオフィス・リート~

2016年度の物件売却の影響などから、1-3月期の1株FFOは$1.48と前年同期比でマイナス成長となった。しかし1-3月期における契約更新後の賃料は平均+13.1%と堅調な市場環境を伺うことができる。

経営陣は当決算発表を踏まえて、2017年度の1株FFO見通しを$0.01上方修正し、$6.19(中央値)とした。4-6月期に予定されている物件の売却やオペレーションの改善などが上方修正の要因とされている。

SLグリーン・リアルティ ~マンハッタン最大手のオフィス・リート~

2016年度に行なった複数の大型物件売却が響き、1-3月期の1株FFOは前年同期比で2桁マイナスとなったものの、入居率は95.7%と依然高い水準となっている。また既存保有物件からの収益も+2.0%とプラス成長を維持している。

市場は同社決算をネガティブに捉えており、決算発表後リート価格は大きく下落している。一方の経営陣は、2017年度の数値目標に対する進捗は順調であると表明している。

商業施設セクター

サイモン・プロパティー・グループ ~全米最大の商業施設(ショッピング・モール、アウトレット)リート~

2017年1-3月期の1株FFOは前年比+4.2%とプラス成長を維持。依然として入居率が高水準であることや、最低賃料が前年同期比で+4.4%と上昇したことなどから、総収入もプラス成長となった。

経営陣は、「予想を超える好決算であった」と述べており、商業施設の需要の強さだけでなく、同社の価格競争力が好決算につながったとしている。

当ページに記載している銘柄は、米国リートの代表銘柄であり、個別企業の推奨を目的とするものではありません。

(出所)ブルームバーグ、各決算発表データより大和投資信託作成

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