米国リート『10-12月期』の業績動向

  • Market Eyes
  • No.206

集合住宅セクター

エクイティ・レジデンシャル ~全米最大の集合住宅リート ~

非中核物件の売却に伴う営業収益の減少から10-12月期の1株FFOは前年比で2桁のマイナスとなった一方で、入居率は96.0%と集合住宅需要の強さを示す決算結果となった。

ニューヨークなど一部都市での供給増加が同社の収益成長を下押しするものの、経営陣からは『雇用環境の改善や賃貸を選好する世代の拡大を背景とした集合住宅市場への力強い需要が中長期的な成長を支えている』と伝えられた。

アバロンベイ・コミュニティーズ ~全米第2位の集合住宅リート~

2016年通年のFFO成長率は+8.5%と良好な結果となった。2017年は、供給増を背景に賃料上昇などによる内部成長が鈍化するものの、新規投資による外部成長が前年比+10%弱となり、通年のFFO成長率は5%を超える見通しとなっている。

経営陣は集合住宅需要の展望に対して強気だ。集合住宅市場のターゲット層である若者の人口が今後5年以上にわたり増加することに加え、彼らの雇用環境は全米平均と比べ改善が進んでおり、集合住宅需要を後押しするとみているためである。

オフィス・セクター

ボストン・プロパティーズ ~全米最大手のオフィス・リート~

10-12月期の1株FFOは$1.54と、会社予想のレンジ($1.49-$1.51)の上限を超える力強い結果となった。背景には同社の良好な賃貸取引があり、10-12月期における契約更新後の賃料は平均+25.2%となっている。

経営陣は『2016年に経験したオフィス市場の好調なファンダメンタルズは、2017年も変わらない』と決算説明会で伝えており、2017年通年の1株FFOは8%近くの力強い成長をするとの見通しが発表された。

SLグリーン・リアルティ ~マンハッタン最大手のオフィス・リート~

2016年に行なった複数の大型物件売却の影響で、10-12月期の1株FFOは前年比で2桁のマイナスとなったものの、入居率は97.1%と高水準を維持し既存保有物件からの収益も+5.5%となっている。

先の12月5日に開催された投資家カンファレンスでは、経営陣より2017年の見通しが伝えられた。1株FFO見通しは2017年通年で$6.45(中央値)となり、物件売却の影響を除けば前年比+10%超の成長となる見込みだ。

商業施設セクター

サイモン・プロパティー・グループ ~全米最大の商業施設(ショッピング・モール、アウトレット)リート~

2016年通年の1株FFOは前年比+9.0%と同社の想定を上回る良好な結果となった。また、10-12月期の配当金について1株当たり$1.75と前年比+9.4%の増配が発表された。

決算説明会では経営陣から『同社の保有するショッピング・モールやアウトレットへの力強い需要が継続している』と伝えられた。過去1年間の契約更新時における賃料の伸びは平均で+12.7%と2桁成長を維持しており、稼働率は96.8%と前年比で0.7%改善している。

当ページに記載している銘柄は、米国リートの代表銘柄であり、個別企業の推奨を目的とするものではありません。

(出所)ブルームバーグ、各決算発表データより大和投資信託作成

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