『オーストラリア経済』 商品価格低迷期を抜け出し、力強い成長へ

  • Market Eyes
  • No.204

オーストラリアの11月貿易収支はおよそ3年ぶりにプラス転換した【図表1】。鉄鉱石や石炭など商品の輸出に占める割合が高いオーストラリアは、商品価格の低迷により貿易赤字が続いていた。商品価格の低迷は2年超に及んだが、ようやく終焉を迎えそうだ。

商品価格の低迷は、中国をはじめとした世界的な景気減速により商品需要が抑えられたことが一因であった。中国製造業の景況感を示すPMI(購買担当者指数)と比較してみると【図表2】、2014年半ばからの景況感の悪化と足並みをそろえ、商品市況は低迷してきた。

しかし、中国政府による大規模な景気対策などからPMIは大きく回復し、足元、景況改善/悪化の分岐点である50を上回る水準で推移している。商品価格指数もPMIの底入れとほぼ同時期に反転し、2016年11月には前年比でプラスに転じた。

これまで経済成長の足枷となっていた資源関連投資の低迷にも変化の兆しが現れている。商品価格の持ち直しを背景に、2012年以降低下の一途を辿っていた資源関連設備の稼働率は急速に改善に向かっている【図表3】。今後も収益環境の改善が進み稼働率の回復がさらに進めば、資源関連の設備投資は上向くこととなりそうだ。

オーストラリア経済は、これまで移民政策などを背景とした底堅い内需の成長が資源関連の輸出・投資の下振れをカバーしてきた。しかし、今後は輸出・投資が成長のエンジンに加わり、内需・外需の両輪でオーストラリア経済は力強い成長を遂げることが期待される。

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