『米国REIT市場』の動向について

  • Market Eyes
  • No.199

米国REITは、今年8月1日に過去最高値を付けて以来調整局面に入っている【図表1】。調整の要因は大きく2つ考えられる。①それまでの急ピッチな上昇によるバリュエーションの高まり(割高感の台頭)と②米国の年内利上げ観測の高まりである。

①バリュエーションの高まり

今年2月ごろから堅調な推移を続けてきた米国REITのバリュエーションは高まっていた。割安/割高を測る配当利回りを見ると、7月末には昨年3月以来の水準である3.5%まで低下していた【図表1】。

②米国の年内利上げ観測の高まり

米国の経済指標が改善傾向を辿っている中、年内の利上げ観測が高まっている。米国の利上げは長期金利の上昇につながるため、借入金などを元手に不動産に投資するREITは調達コストの上昇が懸念され、上値が抑えられる傾向がある。要因①と相まって、その傾向に拍車がかかった模様だ。

調整局面は一時的か

足元、米国REITの配当利回りは調整によって上昇しており、バリュエーション面での割高感は解消されつつある【図表1】。また、米国の利上げは、裏返すと堅調な経済の現われでもある。2010年以降に3度あった過去の調整局面を見ても、堅調な経済を背景にREITの配当成長が安定的に続く中【図表2】、どの調整も比較的短期間で終了している。

米大統領選を来月に控えて、当面の米国REIT市場は不安定な動きが続く可能性はあるが、調整一巡となるタイミングはそう遠くないであろう。

※米国REIT 指数は、 FTSE NAREIT® エクイティREIT・インデックス(トータルリターン・米ドルベース)指数を使用しています。FTSE NAREIT® エクイティREIT・インデックスは、FTSE® により計算され、指数に関するすべての権利はFTSE® およびNAREIT® に帰属します。

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