米国リート『4-6月期』の業績動向

  • Market Eyes
  • No.198
~好調な決算続く~

集合住宅セクター

エクイティ・レジデンシャル ~全米最大の集合住宅リート ~

4-6月期の1株FFOは非中核物件売却の影響などを背景に前年同期比でマイナスとなったものの、既存保有物件からの収益は、賃料の上昇と入居率の改善から同+5.3%となった。

同社の中核都市としているサンフランシスコやニューヨークで需給の悪化が垣間見られ、2016年通年の収益見通しを引き下げたものの、入居率は96.3%と依然高い水準を継続しており、賃貸住宅需要の底堅さが伺える。

アバロンベイ・コミュニティーズ ~全米第2位の集合住宅リート~

強い集合住宅需要を背景に、4-6月期の1株FFOは$2.03と会社予想レンジ($1.97-$2.03)の上限いっぱいの良好な結果となった。2016年通年の1株FFO予想は前年比+9%と前年に引き続き、力強い成長率となる見通しだ。

1980年代~2000年台初頭生まれの『ミレニアル世代』は賃貸住宅を選好する傾向があるが、米国勢調査局が6月に行なった調査によると、『ミレニアル世代』は米国最大の年齢層に転じた。『彼らの世帯形成に伴う賃貸住宅市場への追い風は今後5年以上続くと見ている』と経営陣はコメントしている。

オフィス・セクター

ボストン・プロパティーズ ~全米最大手のオフィス・リート~

4-6月期の1株FFOは$1.43と、会社予想のレンジ($1.36-$1.38)や市場予想($1.39)を上回る堅調な結果となった。

4-6月期の契約更新時におけるオフィス賃料の伸びは、前年同期比で平均+18.3%と前期の同+16.4%から加速している。経営陣から『予期していたように、オフィス賃料はボストンやサンフランシスコで非常に力強い成長が続いているが、全ての地域でも良好な成長が続いている』と伝えられた。

SLグリーン・リアルティ ~マンハッタン最大手のオフィス・リート~

4-6月期の1株FFOは前年同期比+2.4%、早期リース解約や大型物件売却などによる一時収入を含めると同+106.7%となった。4-6月期に契約した新たな賃料はマンハッタンで平均+16.1%と、既存物件における収益も堅調な結果となっている。

経営陣から『4-6月期の決算結果は、オフィス市場において想定を上回る良好なトレンドが継続していることを示している。』と伝えられた。同社は今回の決算を受けて、保有不動産の賃料成長率見通しを昨年末の13~16%から22%にまで引き上げている。

商業施設セクター

サイモン・プロパティー・グループ ~全米最大の商業施設(ショッピング・モール、アウトレット)リート~

4-6月期の1株FFO成長率は前年同期比+9.1%と堅調な結果となり、2016年通年の見通しは前四半期に次いで再度の上方修正が行なわれた。また、1株配当は$1.60から$1.65への増配が発表されている。

『我々の保有する商業施設への小売業の強い需要を背景に、契約更改は良好な結果となった。』と決算説明会で伝えられたように、4-6月期の契約更新時における賃料の伸びは+14.8%と、17四半期連続で2桁成長を遂げている。

当ページに記載している銘柄は、米国リートの代表銘柄であり、個別企業の推奨を目的とするものではありません。

(出所)ブルームバーグ、各決算発表データより大和投資信託作成

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