『J-REIT』継続的な資金流入が下支え

  • Market Eyes
  • No.195

J-REIT市場は、年初来堅調に推移している【図表1】。原油安や米国の利上げ懸念、円高推移など国内外のマーケット動向を嫌気して、上値の重い展開が続く日本株式市場と比べ、対照的な値動きである。その背景には、J-REIT市場への継続的な資金流入がある。

日銀によるJ-REIT買入れ

日銀は2013年4月に決定した量的・質的金融緩和のもと、J-REITの買入れを継続して行なってきた【図表2】。資産買入れの年間増加ペースは当初の300億円から2014年10月の追加緩和で3倍の900億円に増額され、2016年4月末時点でJ-REITの保有残高は3,000億円近くにまで達している。

日銀がJ-REITの買入れを継続してきた結果、J-REIT市場における日銀の存在感は高まっている。2016年5月19日付けの日銀の大量保有報告書によると、J-REIT全54銘柄のうち12銘柄で、発行済み投資口総数の5%以上の保有が確認された。当初の1銘柄あたりの買入れ限度額は、発行済み投資口総数の5%であったが、日銀はすでに2015年12月に10%への引き上げを決定している。日銀の保有比率が5%に近づいていた個別銘柄の買入れ枠が増えたことも、今後のJ-REIT相場の下支え要因となることが期待される。

海外投資家による買い

東証が公表している投資部門別売買動向によると、海外投資家は、2016年1月末のマイナス金利導入以来、東証REIT指数が一時リーマン・ショック以来の高値近くまで上昇したにも関わらず、3カ月連続で大幅にJ-REITを買い越している【図表3】。

『日銀によるJ-REITの買入れ』、『マイナス金利の導入』、『賃料の上昇傾向』など、需給面に加えファンダメンタルズも良好なJ-REITは、外国人投資家にとっても魅力的な投資対象となっているようだ。

※日経平均株価に関する著作物、知的財産権、その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。同社は、日経平均株価の内容を変える権利及び公表を停止する権利を有しています。
※東証REIT 指数は、株式会社東京証券取引所が算出・公表などの権利を有する指数です。

当資料のお取扱いにおけるご注意
  • 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的として大和アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする「投資信託説明書(交付目論見書)」の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
  • 当資料は信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。運用実績などの記載内容は過去の実績であり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。記載内容は資料作成時点のものであり、予告なく変更されることがあります。また、記載する指数・統計資料等の知的所有権、その他の一切の権利はその発行者および許諾者に帰属します。