米国リート『1-3月期』の業績動向

  • Market Eyes
  • No.194
~好調な決算続く~

集合住宅セクター

エクイティ・レジデンシャル ~全米最大の集合住宅リート ~

1-3月期の1株FFOは前年同期比でマイナスとなったものの、非中核物件の売却が影響しており、既存の保有物件からの収益は+4.6%と良好な成長が続いている。決算発表で『引き続き賃貸住宅への需要は大きい。2016年も力強い収益成長を見込んでいる。』と伝えられた。

入居率は95.9%と高い稼働率を継続している。一部都市での供給拡大にも関わらず、若者の世帯形成の増加が需要を支え、入居率は高水準を継続する見込みである。

アバロンベイ・コミュニティーズ ~全米第2位の集合住宅リート~

1-3月期の1株FFOは前年同期比+12.6%と、前期に続き2桁成長を記録した。過去2年間、新規投資による『外部成長』が利益成長に大きく貢献しており、賃料上昇による『内部成長』と相まって、堅調な業績が続いている。

集合住宅のファンダメンタルズは良好な状態にある。賃貸住宅志向が強い若者の世帯形成の増加につれた集合住宅需要の拡大が、足元の供給拡大を2016年中に吸収すると同社はみている。

オフィス・セクター

ボストン・プロパティーズ ~全米最大手のオフィス・リート~

1-3月期の1株FFOは$1.63(前年同期比+25.4%)と、前期に発表された利益予想のレンジ($1.59-$1.61)を上回った。ニューヨーク市にある大型物件の早期リース解約に伴う一時収入があったことに加え、保有不動産から得られる収益が会社の想定を超えるなど、力強い決算内容となっている。

1-3月期の契約更新時におけるオフィス賃料の伸びは、平均+16.4%と2桁成長を記録した。経営陣から『米経済の成長は明るく、雇用市場は非常に健全な状態にある。オフィス市場は米国全体で改善傾向だ。』と伝えられた。

SLグリーン・リアルティ ~マンハッタン最大手のオフィス・リート~

1-3月期に契約した新たな賃料はマンハッタンで平均+39.4%の値上げとなり、前期の+20.5%から値上げ率をさらに加速させている。

経営陣から『ニューヨーク市の不動産市場は、外国人投資家による資金流入が続いている。このことは、ニューヨーク市が投資先として非常に安全かつ魅力的と評価されていることを示している。』と伝えられた。2016年通年の1株FFO見通しは、Citiグループへの20億米ドルの物件売却もあり、$6.90~$7.00から$8.17~$8.25と大幅に引き上げられた。

商業施設セクター

サイモン・プロパティー・グループ ~全米最大の商業施設(ショッピング・モール、アウトレット)リート~

1-3月期の1株FFOは前年同期比+15.4%と前年のどの四半期よりも高い伸び率となり、2016年通年の利益予想は$10.72~$10.82と2セント引き上げられた。

1-3月期に契約した新たな賃料は、平均で+17.5%と強気の値上げが続いている。米ドル高に伴う観光客数の減少が懸念されたものの、ショッピング・モールやアウトレットに対する小売業者の需要は依然良好であり、立地を含めて高品質の施設を保有する同社は競争力で優位に立っている。

当ページに記載している銘柄は、米国リートの代表銘柄であり、個別企業の推奨を目的とするものではありません。

(出所)ブルームバーグ、各決算発表データより大和投資信託作成

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