『中国/逆オイルショック』から脱却へ向かうグローバルマーケット

  • Market Eyes
  • No.193

昨年以来、『中国/逆オイルショック』がグローバルマーケットに負の影響を与えてきた。しかし、その2つのショックは解消しつつある。

中国ショック

中国経済の鈍化は数年前から観測されていた【図表1】。昨年8月に中国人民銀行が人民元レートを切り下げると、昨年6月の中国株の急落【図表1】と相まって、中国経済は想定以上に悪化しているのではないかとの不安が高まった。結果、その不安は世界の金融市場へ広がり、『中国ショック』が発生した。その後軟調な中国経済統計の発表のたび、市況環境の悪化につながっていた。

足元、政府の「景気対策の加速」と中国人民銀行の「金融緩和」で、景気下支え効果が現れつつある。中国主要都市の新築住宅価格は、一時すべての都市が前月比で下落もしくは横ばいであったが、現在では9割近くの都市で上昇している【図表2】。製造業の景況感を示す製造業PMIも、景況回復を示す50を昨年7月以来8ヵ月ぶりに上回った【図表2】。

逆オイルショック

米シェールオイルの生産量増加と産油国の増産により、原油供給が需要を大きく上回った結果、原油価格は急落、『逆オイルショック』が発生した【図表3】。価格低迷が長引くにつれ、産油国での地政学リスクの増大や米シェール企業の破綻の影響が不安を呼び、市況環境を悪化させた。

原油価格は、足元底入れの兆しを見せている【図表3】。2月につけた安値から、4月17日の産油国会議での増産凍結決定を期待して上昇していたが、それが不調に終わった後も底堅く推移している。

4月21日、OPEC(石油輸出国機構)のバドリ事務局長は、この先の増産凍結への期待を述べた上で、「原油市場は転換しつつある。世界の原油需要は今年下期に供給を上回る可能性がある【図表4】。」と指摘するなど、原油価格を取り巻く環境は変わりつつある。

グローバルマーケットはこれまで世界の様々な資産価格を押し下げてきた『中国/逆オイルショック』から脱却へ向かっている。好転のタイミングが近付いているようだ。

(出所)ブルームバーグ

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