『原油価格』底入れのタイミングを探る

  • Market Eyes
  • No.181

過去の原油価格下落局面との比較

産油国が増産争いを続ける中で、2015年の原油価格は下落を続けた。【図表1】は1984年以降、過去4回の原油価格急落局面を比較したものである。

過去4回の原油下落局面で価格が底打ちするまでの期間は、最短で4ヵ月(局面①)、最長で24ヵ月(局面②) 、平均は12ヵ月となっている。下落率は最小で53.1%(局面③)、最大で78.4%(局面④)、平均は65.1%となっている。

今回の下落局面⑤では2015年12月末までで、期間は17ヵ月、下落率は65.6%となっている。過去の局面との比較では、期間・下落率とも平均を上回っている。

投機マネーが需給悪化を背景に空売り残を記録的な水準にまで増加させている【図表2】。原油価格は短期的には投機マネーの空売りとその買戻しで、変動が激しくなることが予想されるが、中長期的には需給バランスを反映した価格に安定する。

2016年の需給見通し

OPEC(石油輸出国機構)の需給見通しは冷静な見方をとっている。OPECのリーダー国であるサウジアラビアのヌアイミ石油相は『価格が割安になったことで世界の原油需要が喚起される。多くのアジア諸国は最近の原油価格の値下がりを歓迎しており、近い将来、アジアが原油需要拡大の原動力になる』との見通しを示した。

OPECのバドリ事務局長は『世界の原油需要はコンスタントに増加している。2016年には原油の需給バランスが改善し価格は安定に向かう』との見方を示した。

米国のエネルギー情報局(EIA)は『米国の2016年の原油生産はシェールオイルを中心に過去最大の減産になる』との見通しを発表した。EIAの予測によると『世界の原油需要は安定的に増加を続け、2015年に悪化した需給バランスは、2016年には解消に向かう』との見通しである【図表3】。

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