『カナダ経済』TPPを成長戦略の柱に

  • Market Eyes
  • No.173
  • 10月5日、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)は開始から5年、日本が参加してから2年に及んだ交渉が大筋合意に達した。交渉参加の12カ国の経済規模は世界のGDP(国内総生産)の約4割を占め、世界最大の自由貿易圏が誕生することになる【図表1】。
  • カナダのハーパー首相は『TPPはカナダ経済に最高の利益をもたらすであろう』と大筋合意を賞賛した。カナダ外務貿易開発省は早速に『カナダ経済がTPPから受ける恩恵』をレポートにまとめ、『TPPはカナダが世界の成長市場であるアジア環太平洋地域との連携を深める貿易協定になる』と、TPPを成長戦略の柱に位置付けている。
  • カナダ最大の主要産業である『鉱工業品』(金属鉱物、化学・プラスチック、機械など)のTPP交渉参加国向けの輸出総額は3,373億カナダ・ドル(2014年)に達している【図表2】。TPP正式発効で更なる輸出の拡大が期待される。
  • 『鉱工業品』の中で最大の品目が『金属鉱物』(含:石油/石炭)である。交渉参加国向けの輸出額は1,733億カナダ・ドル(2014年)と『鉱工業品』全体の半分以上を占めている【図表3】。
  • カナダの『金属鉱物』に対する輸入関税は、日本が最大11.7%(小品目によって異なる)、マレーシアが最大50%、ベトナムが最大40%となっており、これらが段階的に引き下げられ、10年以内に完全撤廃される。
  • 『鉱工業品』の中の『化学品/プラスチック』もカナダの主要輸出品目のひとつである。世界でもトップクラスの生産量を誇っており、交渉参加国向けの輸出額は247億カナダ・ドル(2014年)である【図表4】。現地メーカーは軒並み増産体制を強化しており、その増産スピードは欧米先進国中最速の部類で、2020年には現状比3割近い増産体制の構築が見込まれている。
  • カナダの『化学品/プラスチック』に対する輸入関税は、日本が最大6.5%で5年以内に、マレーシアが最大50%で10年以内に、オーストラリアが最大10%で4年以内にそれぞれ完全撤廃される。輸入関税の撤廃はカナダの輸出競争力を高め、増産から輸出の拡大が期待される。
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