『カナダ・ドル』底値固めへ

  • Market Eyes
  • No.170

『カナダ経済』回復の兆し

  • 1バレル100ドル前後で推移していた原油価格が2014年夏から下落し始め、15年8月には一時40ドルを割り込んだ。原油価格に連動性があるカナダ・ドルは下落を続けていたが、ここに来て、カナダ経済が回復の兆しを見せており、カナダ・ドルは底値固めの動きを見せている【図表1】。カナダ・ドル安が輸出競争力を高めており、景気回復に効果を発揮し始めている。
  • カナダ銀行(中央銀行)は4月の金融政策委員会で『年央には非エネルギー分野の輸出拡大や雇用拡大を背景に、景気は持ち直す。』との予想を示した。そして、9月の金融政策委員会では『カナダ経済は予想通りの改善を見せている。』と自信を示した。
  • カナダの経済統計は、年央の6月分から改善を示す統計値が増え始めた。6月の『月次GDP』は前月比+0.5%(事前予想:+0.2%)と今年になって初めてプラスに転じた【図表2】。(7月のGDPは9月30日発表予定)

非エネルギー分野の輸出拡大

  • カナダの『輸出額』は昨年12月以降、減少を続けていたが、6月には大幅な増加に転じた【図表3】。翌7月には454.6億カナダ・ドルと、過去最高(2014年7月、455.7億カナダ・ドル)にほぼ肩を並べる水準まで拡大した。
  • 7月の輸出は中銀が予想した通り、非エネルギー分野が寄与した。航空機/部品が前月比+19.2%、自動車/部品が+9.9%、消費財(食品・薬品・家庭用品など)が+7.3%と好調であった。

雇用拡大が個人消費を拡大

  • 5月の『雇用者数』は前月比+58.9千人(予想:+10千人)と、予想を大幅に上回った。翌6月には5月の大幅増の反動から減少が予想されていたが、-6.4千人(予想:同-10千人)と、予想より小幅の減少に留まった。7月は+6.6千人(予想:+5千人)、8月は+12千人(予想:-5千人)と、4ヵ月連続で予想を上回る雇用増が続いている。
  • 雇用の拡大は個人消費を押し上げている。5月の『小売売上高』は前月比+0.9%(予想:+0.6%)、6月は+0.6%(予想+0.2%)と、これも予想を上回る伸びが続いている。
  • カナダ経済の回復を背景に、カナダ・ドルは底値を固めつつあるようだ【図表1】。
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