『中国経済』市場は過度に悲観的

  • Market Eyes
  • No.169

中国経済が成長鈍化

  • 8月に発表された中国の経済統計が軒並み成長鈍化を示した。中でも、8月の(民間調査)製造業景況感指数(PMI)がリーマン・ショック以来、約6年半ぶりの弱い数値になったことで、成長鈍化懸念が一層高まった。
  • 6月以降の中国株式の急落も中国経済の先行き懸念を強めた。中国株式は6月、信用取引の規制強化をきっかけに下落が始まり、6月の高値から8月の安値まで、2カ月で4割超の下落を記録した。年初来騰落率がマイナス圏にまで落ち込んでおり、一時の過熱感はほぼ払拭されたようだ【図表1】。

中国不安が世界市場に波及

  • 8月第4週、中国経済/株式市場の不安が世界の金融市場を震撼させた。投資家のリスク回避姿勢が極度に高まり、急速なドル売り/円買いが進んだ。ドル円は強い下値支持線とされる52週移動平均線まで下落(終値ベース)、その後、底値模索に入っている。52週移動平均線が下値の目途になりそうだ【図表2】。
  • 世界の金融市場の安定には中国経済の安定が待たれるところである。中国経済は成長率では低下しているものの、前年比増加額では安定した拡大を続けている【図表3】。黒田日銀総裁は26日のニューヨーク講演で『中国経済に関して、世界の金融市場は過度に悲観的になり過ぎている』と指摘した。

中国が財政出動拡大へ

  • 8月、中国政府は財政出動の拡大を打ち出し、本格的に景気対策に乗り出した。3年間で1兆元(約20兆円)規模に上るとの試算もあり、地下鉄・空港・通信網・環境整備などの都市基盤整備、西部地域開発の高速鉄道建設が計画の柱になっている。中国の政府債務残高(対GDP比)は先進7カ国の平均118%に比べて41%とまだ低く、財政出動の余力は大きい【図表4】。
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