米国リート『4-6月期』の業績動向

  • Market Eyes
  • No.167
~好調な決算続く~
図やグラフ

集合住宅セクター

エクイティ・レジデンシャル ~全米最大の集合住宅リート ~

  • 同社CEOから『米国で起こっている「人口動態」「雇用増加」「ライフスタイル」の大きな変化は賃貸住宅市場の強い追い風になっている。住宅需要の力強いトレンドは今後も長期にわたり続くであろう。』との強気の報告があった。
  • 毎年、全米で約400万人が新たに20歳を迎えており、将来の住宅の潜在需要になっている。若年層のライフスタイルの変化で賃貸住宅への志向が高まっている。

アバロンベイ・コミュニティーズ ~全米第2位の集合住宅リート~

  • 賃貸住宅の需要が想定以上に加速しており、同社は2015年のFFO成長率目標を当初の+8.4%から+11.1%に引上げた。
  • 米国の1-3月の雇用増加数は月平均195,000人であったが、4-6月は220,000人に増加した。米企業の求人数は前年比+16%の540万人に拡大している。賃貸住宅志向の強い若年層(20-34歳)の雇用の伸びが加速しており、賃貸住宅の需要増加に寄与している。

オフィス・セクター

ボストン・プロパティーズ ~全米最大手のオフィス・リート~

  • 4-6月のFFO$1.36は会社予想($1.32-$1.34)・市場予想($1.34)ともに上回った。同社は新規開発・建設に積極的であり、将来の収入源として期待されている。米国のオフィス・ビル建設の新規供給量は既存面積の2.1%に留まっており、長期平均の1.9%と比較して供給過剰感はない。
  • 米国のオフィス・ビルの不動産価格は過去最高を更新しているが、賃料はまだリーマン・ショック前の水準を下回っており、オフィス賃料はまだ上昇余地があるとしている。

SLグリーン・リアルティ ~マンハッタン最大手のオフィス・リート~

  • 同社マンハッタンの4-6月の契約面積は840,000平方フィートとなり、過去4四半期の平均499,000平方フィートを大きく上回った。入居率は97.0%と高い稼働率になっている。4-6月に契約更新した新たな賃料は平均で+11.3%の値上げとなっており、活発なオフィス需要が伺える。
  • ニューヨーク市では昨年1-6月には54,000人、通年で104,000人の新たな雇用が生まれた。今年1-6月は62,000人に増加しており、ミッドタウンのオフィス需要は年間+8.9%のペースで増加している。

商業施設セクター

サイモン・プロパティー・グループ ~全米最大の商業施設(ショッピング・モール、アウトレット)リート~

  • 同社会長から株主に『今期の業績は素晴しいものであった。2015年後半も期待してほしい。』との報告があった。配当金を前年同期の$1.30から$1.55への、+19.2%の増配を発表した。
  • 4-6月に契約更新した新たな賃料は平均で+18.4%の値上げとなっており、値上げが着実に浸透している。同社は4月に2015年FFO目標を$9.65-$9.75に引上げたが、今回、再度$10.02-$10.07に引上げた。
図やグラフ
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