豪経済に新たな原動力『LNG(液化天然ガス)』

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  • No.163

『鉄鉱石』と『豪ドル』に底入れ感

  • オーストラリアの輸出構成比率(2013年)のトップ3は『鉄鉱石26.5%』『石炭15.2%』『LNG6.0%』である。輸出全体の4分の1を占める鉄鉱石の価格変動は『豪ドル』相場に大きな影響を与える。昨年来、最大消費国である中国の景気減退から鉄鉱石価格が下落、『豪ドル』も連れ安となった【図表1】。
  • 中国は昨年来、鉄鉱石の在庫削減に取り組んでいる【図表2】。ブラジル鉱山会社ヴァーレ社CEOは6月10日の講演で『中国は深刻化する公害対策として、中国産の低品質鉄鉱石を減産し、不純物の少ない高品質の豪州産・ブラジル産の輸入に切替えている』と中国の需要回復に自信を示した。中国産鉄鉱石の産出量は前年比で、3月が-13.4%、4月が-15.9%、5月が-9.9%と、7カ月連続で前年割れとなっている。
  • 豪英リオ・ティント社CEOは『中国以外の新興国でも工業化が進められており、世界の鉄鋼需要は増え続ける』とやはり自信を示した。4月以降、鉄鉱石価格に底入れ感が出ている【図表2】。『豪ドル』相場も米ドル高が進む中でも底入れの兆しを見せている【図表1】。

『LNG』が豪経済の新たな原動力に

  • オーストラリアでは2015年~2017年にかけて、新設LNGプラントが相次いで完成する。2017年度のLNG輸出額は石炭を抜いて第2位となる見込みである【図表3】。オーストラリアの新規プロジェクトの投資額では、LNGが圧倒的な規模になっており【図表4】、豪経済の新たな原動力として期待される。
  • 6月2日、パリで開催された『世界ガス会議』で、英BP社CEOは『19世紀の石炭、20世紀の石油、21世紀はガスの時代になる』、仏トタル社CEOは『世界の最大の関心事は気候変動問題であり、CO2排出量が少ないLNGは有力な解決策になる』、米シェブロンCEOは『2025年には世界のLNG需要は今の2倍の規模にまで拡大する』と強気の見通しを語った。
  • 短期的には『鉄鉱石』価格の底入れ感、中長期的には『LNG』の輸出拡大が『豪ドル』の支援材料になりそうだ。

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