米国リート 『1-3月期』の業績動向

  • Market Eyes
  • No.159
図やグラフ

集合住宅セクター

エクイティ・レジデンシャル ~全米最大の集合住宅リート ~

  • 冒頭に『当社のビジネス環境は極めて良好であり、入居率・賃料水準とも当初計画を上回っている。2015年も好調な業績が期待できる』と報告があった。
  • 3月末の入居率は95.9%と好調であったが、4月に入って96.4%と更に上昇を見せている。1-3月期のテナントの契約更新率は56.1%に達しており、2008年1-3月期以来の高水準となった。

アバロンベイ・コミュニティーズ ~全米第2位の集合住宅リート~

  • 『当社の賃貸ビジネスは堅調な需要に加えて、プロジェクト完成で保有物件が増加しており、成長の伸びが加速している』と報告があった。1-3月期には3つのプロジェクトが完成、1,357件の住宅が増加した。
  • 米国の雇用は月平均26万人ペースで増加している。その中でも同社のターゲットである25~34歳の若年層の雇用の伸びが顕著である。昨年10月以降、米国の世帯数が急増しており、賃貸住宅の需要拡大に繋がっている。

オフィス・セクター

ボストン・プロパティーズ ~全米最大手のオフィス・リート~

  • 1-3月期のFFO$1.30/株は会社予想($1.22~1.24/株)、市場予想($1.24/株)を共に大きく上回った。同社の戦略は高級ビル志向を強めており、入居率より賃料引上げを重視している。そのため入居率がやや低めになる傾向がある。
  • 米不動産市場には海外からの投資マネーも増加している。オフィス・ビルの価格は過去最高を更新中であるが、賃料はまだ2000年当時の水準を回復しておらず、上昇余地があるとしている。

SLグリーン・リアルティ ~マンハッタン最大手のオフィス・リート~

  • 冒頭に『2015年のスタートは当社の年間計画を上回るペースで拡大している』と報告があった。1-3月期にはマンハッタンで44件の契約を取得、新たな賃料は平均+17.1%の値上げとなった。前四半期の値上げ率+13.0%よりも強気の値上げ交渉がなされている。
  • オフィスの新規供給量は低水準が続いており、需給がタイト化している。賃料相場は30~45日毎に上方改定されているとの報告がなされた。

商業施設セクター

サイモン・プロパティー・グループ ~全米最大の商業施設(ショッピング・モール、アウトレット)リート~

  • 配当を$1.50/株に引上げた。これで2四半期連続で$0.10/株の増配を実施したことになる。2015年のFFO会社予想を$0.05/株引上げ、$9.65~$9.75/株に上方修正した。
  • 1-3月期の最低基本賃料は前年同期比+11.3%の値上げとなった。前年同期の+4.2%よりも強気の値上げとなった。テナントの年間売上げは前年同期比+7.8%の増加となった。前年同期+0.2%から伸びが加速している。商業施設リートのファンダメンタルズの良好さが伺える。
図やグラフ
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