『ブラジル・レアル』の現状

  • Market Eyes
  • No.156
  • 【図表1】はブラジル・レアルの為替相場である。レアルは1999年に変動相場制に移行したあと、2002年に最安値を記録した。当時のブラジルは債務返済危機の最中にあり、IMFからの金融支援を受けていた。足元のレアルは2014年以降、下げ足を早めており、2002年の安値水準に接近しつつある。3月20日にはザラ場で1米ドル=3.32レアルまで下落した。
  • 【図表2】はブラジルの経済環境を『2002年』と『現在』で比較したものである。インフレ率を加味しても経済のファンダメンタルズは大きく改善したことが見て取れる。足元のレアルは市場の悪材料が誇張されており、売られ過ぎとの見方も広がりつつある。
  • 2014年以降のレアル安の根本要因として、『景気鈍化』『高インフレ』『財政赤字』が同時進行していることが挙げられる。インフレ対策のための『金融引き締め』と、財政再建のための『緊縮財政』が景気を鈍化させるとの懸念が高まっている。
  • 2011年に就任したルセフ大統領は低所得者への手厚いバラマキ政策を行った結果、財政を悪化させた。ルセフ大統領は昨年10月、2期目の大統領選で大苦戦を強いられた反省から、当選後は財政規律を重視した改革路線に転じた。
  • 今年1月、金融市場からの信頼が厚いレヴィ氏が財務相に指名され、直ちに財政再建・経済成長に向けて動き出した。『財政の健全化』『通貨レアルの安定』『経済成長』のバランスのとれた財政・経済改革を目指している。格付機関S&Pはブラジルの格下げを検討していたが、同国の財政健全化の取り組みを高く評価、3月23日に格付けの据え置きを決定した。
  • 足元では、改革の痛みの方に市場の目が奪われているが、今後、構造改革の効果が表れるに従い、通貨レアルに対する投資家の信頼回復が期待される。
図やグラフ
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