『カナダ・ドル』反転のタイミングを模索

  • Market Eyes
  • No.153

『カナダ・ドル』底入れの兆し

  • 1月28日、『カナダ・ドル』は対米ドルで0.80米ドルを割り込み、6年ぶりの安値をつけた【図表1】。前回、『カナダ・ドル』が0.80米ドルを割り込んだのはリーマン・ショック後の金融危機の最中(2008~09年)であった。
  • 今回の『カナダ・ドル』の下落は原油価格の急落が背景となった。米国のシェール・オイル増産で供給過剰感が高まり、原油価格は昨年6月の高値から今年1月の安値まで60%近い下落となった【図表1拡大】。資源国通貨の『カナダ・ドル』は原油安から強い下押し圧力を受けていたが、2月に入ってからは0.80米ドルを挟んで安定しつつあり、底入れの兆しを見せている【図表1拡大】。

『原油価格』反転の兆し

  • 原油価格は1月に1バレル44ドル台(終値ベース)にまで下落した後、2月に入ってからは50ドルの大台を回復しており、底入れから反転の兆しを見せている【図表1拡大】。
  • 高コストのシェール・オイルのリグ(石油掘削設備)が採算の悪化から閉鎖に追い込まれており、昨年12月以降、米国のリグ本数は大幅に減少している【図表2】。石油メジャーからも新規投資削減の発表が相次いでいる。
  • IEA(国際エネルギー機関)は2月の中期予測で『北米でシェール・オイルの増産に歯止めが掛り、予想より早く市場の需給が引き締まる』との見通しを示した。OPEC(石油輸出国機構)も2月の月報で2015年OPEC産原油の需要予測を引き上げ、原油生産予測の引き下げを報じた。

『米ドル>カナダ・ドル>日本円』

  • 足元の米国・カナダ・日本の3通貨の強弱順位は『米ドル>カナダ・ドル>日本円』の構図になっている。原油価格の安定が確認されれば、『カナダ・ドル』は対米ドルで出遅れを取り戻す動きが予想され、対円では上昇ピッチの加速が見込まれる【図表3】。
図やグラフ
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