『カナダ・ドル』相場環境

  • Market Eyes
  • No.151

カナダは利下げを実施

  • カナダ銀行(中央銀行)は、2015年1月21日(現地)に政策金利(翌日物金利の誘導目標)を0.25%ポイント引き下げ0.75%にするという予想外の利下げを行なった【図表1】。声明文では、原油価格急落が経済成長とインフレに与えるネガティブな影響への対応のための利下げ決定としている。

堅調な経済状況下にあるカナダ経済

  • 2000年代に入って以降、2%前後の実質GDP成長率が続くと、インフレ率が上昇し利上げが行なわれ、実質GDP成長率が2%を大きく割り込んでくると利下げが行なわれるという傾向があった【図表2】。原油安の影響を確実に一過性のものに留めるために利下げを行なったとの声明をだしているように、足元の実質GDP成長率は2%前後の水準を保っており、カナダ経済は利下げを必要とするほど、悪い状態ではないことが見てとれる。

原油価格が下落しても経済は安定

  • カナダ銀行は、製造業など鉱業以外の産業については、外需の拡大や雇用、景況感のマインド改善を指摘している。カナダのGDP構成における鉱業の比率は10%以下に過ぎず【図表3】、利下げ効果でその他の産業の活動が刺激されることで、経済全体の安定が保たれることが見込まれる。
  • また、原油安による悪影響は懸念されるものの、IMFやカナダ銀行は米国の景気回復や足元のカナダ・ドル安による輸出増加が原油安の影響を緩和させるとみている。

米ドルに対する出遅れ修正に期待

  • 米国とカナダは経済の関係性が強く、カナダ・ドルは米ドルとの連動性が高い。中長期的には米国の景気回復による米ドル高に連られる形で、カナダ・ドルの対円での上昇が期待される【図表4】。
図やグラフ
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