原油価格の底入れが『カナダ・ドル』の押上げ要因に

  • Market Eyes
  • No.148

原油安が加ドル(カナダ・ドル)の下押し圧力に

  • 『加ドル』は、対米ドルでは7月から弱含みが続き、対円では8月から強含みとなっている【図表1】。3通貨の強弱順位は『米ドル > 加ドル > 日本円』の構図である。
  • 『加ドル』が対米ドルで弱含んだ背景には原油安がある。原油価格は6月20日の高値107.26ドルから12月18日の安値54.11ドルまで半年で半値近くに下落した【図表2】。
  • 原油安の背景には『シェールオイル生産の急増による供給過多』と『世界的な景気減速による需要減』という需給要因があったが、短期的にはOPEC(石油輸出国機構)の減産見送りの発表をうけ、投機筋が売却を急いだことが急落に繋がった。

原油価格は底入れから安定化へ

  • 足元で原油価格に底入れの兆しが見られる。【図表3】は原油先物市場における投機筋の買い建て(ポジション)である。6月のピーク46万枚から11月に25万枚にまで46%減少した。直近の12月第3週では28万枚と増加に転じており、売り一巡の底入れ感が表れている。
  • 【図表2】の『米国の稼働中リグ(油井掘削機)本数』は、10月に1,609本のピークをつけたあと、直近の12月第3週は1,536本にまで減少している。2カ月余りで73本の油井リグが生産停止になった。原油安をうけて減産が進んでいるようだ。
  • シェールオイルの生産コストは油井によりバラツキがある。『油井全体の20%弱が60~80ドル、60%強が40~60ドル、残りの大半が40ドル以下』との調査結果がある。今の50ドル台の価格が長引けば、かなりの油井リグが生産停止に追い込まれることになる。
  • 現状では供給過剰にあるが、世界の石油需要は増え続けている。長期的には需給バランスが釣り合うところで価格は安定する。原油価格の底入れは『加ドル』の押上げ要因として期待される。
図やグラフ
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