『カナダ・ドル』相場環境

  • Market Eyes
  • No.145

カナダ経済の好転がプラス要因

  • 『カナダ・ドル』は対円では上昇傾向にあり、11月第3週には6年3カ月ぶりに1カナダ・ドル=104円台に乗せた【図表1】。一方、対米ドルでは下落傾向にあり、11月第1週には5年4カ月ぶりに1カナダ・ドル=0.88米ドルを割り込んだ【図表1】。3通貨の強弱順位は『米ドル>カナダ・ドル>日本円』の構図になっている。
  • カナダは、最大の輸出先である米国が景気回復を強めていることに加えて、昨年来のカナダ・ドル安(対米ドル)の恩恵で輸出を拡大させている【図表2】。
  • 輸出の増加に牽引されて、カナダ経済は好転し始めている。11月28日発表の7-9月期実質GDP成長率は(前期比年率)+2.8%と、市場予想の+2.1%を大きく上回った。失業率も改善しつつある【図表3】。

足元、原油価格の下落がマイナス要因

  • 米国のシェール・オイル増産に伴い、世界の原油生産が過剰になり、原油価格が下落、資源国通貨である『カナダ・ドル』の下押し圧力となっている【図表4】。経済の好転はカナダ・ドル高要因であるが、原油価格の下落に上値を押さえられた格好である。
  • アナリストの中には『原油価格が70ドル近辺にまで低下すると、生産コストの高い一部のシェール・オイル油田は採算割れとなり、減産の動きが広がってくる。供給過剰感が解消されると、原油価格は安定に向う』との分析もある。原油価格が安定すれば『カナダ・ドル』の下押し圧力が弱まり、経済の好転のプラス要因を織り込む形で『カナダ・ドル』の上値を探る展開が予想される。
図やグラフ
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