ライター5歳「僕、会社作ります!」

ライター5歳、株式会社設立までの全部お見せします!

どうも5歳です。

フリーランスとして独立をして早一年。おかげさまで仕事も収入も増えて安定してきました。

ただ、一人で仕事をやってくのは寂しい部分もあるし、何より、“法人”、“株式会社”ってかっこいいじゃないですか!?
ついに一念発起して、「やらないとな〜、でもめんどくさいな〜」と前々から思っていた「会社を作る」というミッションに着手することにしました!

⬇ここまでの流れ
ライター5歳、会社の作り方をカラス牧野圭太さんに教えてもらう

今回は起業までの道のりを全てレポートします!

5歳

5歳(嫁公認アカウント)
36歳。妻、息子が二人。ツイッターで家族のことを呟いていたら話題になり漫画化もされる。フリーライターを経て、株式会社設立を目指す

手続きしてくれる人を探すのも面倒くさい

株式会社カラスの代表・牧野さんに話も聞いて、いよいよ会社を作ることになったわけですが、一体何から手をつけていいのかもわからず、僕は毎年恒例の12月の忘年会ラッシュに明け暮れていました。

「はぁ〜手続きしないとな〜」

「会社を作るぞ!」と意気込んでみたものの、やっぱり面倒くさいですよね手続き……。
前回、牧野さんにインタビューした時には「手続きはプロに任せればいいんですよ」って言ってたけど。

そんなことを頭の隅っこで考えながら忘年会に参加する日々(忘年会はめっちゃ好き)。
そもそも手続きをしてくれる人を探すのも面倒くさい。

僕は思う。元来、人という生き物は面倒くさがり屋です。だからこそ便利にするために色んな道具を発明したり、テクノロジーを進化させてきたりしたのです。この「面倒くさい」というのは人が本来持っている至極当然な感情なのです。

こんな具合に自分の面倒くさがり屋の部分を正当化しながら「手続きしてくれる人、空から降ってこないかな〜」と日々の生活を送っていました。

そして、それは12月のある日の忘年会の出来事でした。

「は〜いどうもインフルエンサーの5歳で〜す!」

知ってる人が全然いない忘年会だったんですけど、お酒も入った僕は調子に乗りながら名刺を渡していたら……いたんです!!

「どうも〜わたしは行政書士をしているラッコで〜す!

空から降ってきた! 中野の空から降ってきた!!

手続きしてくれそうな人を発見しました!!

左:手続きしてくれる人=ラッコさん、右:手続きしてくれる人を見つけてはしゃぐ人=5歳

左:手続きしてくれる人=ラッコさん、右:手続きしてくれる人を見つけてはしゃぐ人=5歳

餅は餅屋に全部お願いする

「念ずれば通ずる」
この言葉はマジで真理です。忘年会に行き続けていたのはこの瞬間のためだったのか!
ラッコさんとはその場で意気投合。話も面白いし、人柄も良いのでお願いすることに決めました。ラッコさんはゆるキャラが大好きでゆるキャラに囲まれて結婚式をあげたんだって。僕はこういう人にお願いしたかったんですよ! 忘年会バンザイ!!!

ちなみにラッコさんは行政書士なんだけど、会社の登記は司法書士しか出来ないらしいです。でもラッコさんは司法書士の知り合いの方もいるので、そこらへんは上手く連携しながら進めてくれるらしい。
僕は詳しいことはわからないので、餅は餅屋に任せることにします

僕からラッコさんへのお願いはただひとつ。

「なるべく全部やってほしい」

得意なこと以外は全部、得意な人にやってもらいたいってみんなも思うよね? 僕はそう思います。僕はそうやって人を頼りながら生きてきました

僕の気持ちを察してくれたのか、「オッケーです! なるべく簡単にしますので!」と心強い言葉が返ってきました。

資本金って、いくらにすればいいんだ?

さっそくラッコ先生と面談です。
ゆるキャラのクリアファイルから様々な書類を取り出して、いろいろと説明をしてくれるラッコ先生。
忘年会では、初対面なのに散々下ネタ話で盛り上がって盃を酌み交わしたのに、その日は超真面目。酒場でどんなにどんちゃん騒ぎをしている人でも、昼間はちゃんと仕事をしているのだ。そんな当たり前のこと思いながら、レクチャーを受けました。

ラッコ先生から真面目なレクチャーを受けて、真面目そうな顔をする5歳

ラッコ先生から真面目なレクチャーを受けて、真面目そうな顔をする5歳

ひと通り起業までの流れの説明が終わると、「ではさっそく」という感じでラッコさんが質問をしてきました。

ラッコさん

まず、資本金から聞いてもいいですか?

“資本金”

聞いたことはある。
会社概要の下のほうに書いてあるヤツだ。なんか見たことある。
え、でも俺の資本金って何? いくらなの?
ラッコ先生が超簡単に嚙み砕いた説明をしてくれた。

資本金はその会社がどれくらい体力(資本)があるかのひとつの目安です。だいぶ前に会社法が変わり、法律上は資本金1円から設定が出来るようになりました。しかし資本金というのは、その会社がどのくらいのお金を持っているのかというバロメーターでもあります。たとえば銀行から融資を受けようと思った時に資本金1円だと「この会社は大丈夫なのか?」と思われてしまう可能性があります。資本金というのは、あとで増額することもできるのだけど、とりあえず100万円くらいにしとけば良いらしいです。(ぶっちゃけ、後でいくらでも変えられるので金額は最初はいくらでも大丈夫です)

僕は200万円持っていたので、とりあえず資本金は200万円にしました。マジでなんとなくの200万円なので意味はありません。でも多いに越したことはないらしいですよ!

ラッコ先生の話は、新しいことも知れて学びがあります。最初は面倒くさがっていましたけど、丁寧にアドバイスしてくれるラッコ先生もいるし、知らないことを知るのは面白いですよね。学びの連続です。会社を作るって、人生でそんなにない経験ですからね! このあたりからマジで自分で会社作るんだな!という自覚が芽生え始めてきました。手続きは面倒だけどね!

やっぱり社名は重要でしょ

資本金は決定したけど、まだまだ決めなくてはいけないことはたくさんあります。
その中でももっとも大切なこと……

それは“社名”です。

これはかなり重要でしょ。

そこで、普段から仲良くしているコピーライターの長谷川哲士さんに社名を決めてもらうことにしました。やっぱり餅は餅屋ですよ!

長谷川さんとは長い付き合いで、何年か前に仕事でご一緒した時に飲みに行って、一瞬で好きになっちゃいました。呼吸をするかのようにオヤジギャグを言い続けるユーモアと、たとえスベっても全然気にしないアイアンハートを持つ漢。コピーライター業界ではその名を知らない人がいないくらいにアウトローな生き方をしています。僕が人生で初めて出会ったコピーライターが強烈な長谷川さんだったので、他のコピーライターに会っても「あれ?オヤジギャグ言わないんだ……」と思ったくらいです。もちろん書くコピーも「これは長谷川さんが書いたヤツだ!」とすぐにわかるくらいに印象的な言葉を紡ぎ出します。

社名を考えてくれる人=長谷川哲士さん、社名を考えてもらう人=5歳

社名を考えてくれる人=長谷川哲士さん、社名を考えてもらう人=5歳

さてさて強力なサポーターにも恵まれ、はりきって社名を考えます。
これから先の人生で、「株式会社〇〇の5歳です」と何百回何千回と口にするフレーズになるわけです。こればっかりは適当に決めていいわけがない

長谷川さんによると、社名にも良い社名、悪い社名があるそうです。
良い社名をつけるポイントをいくつか教えてもらったので書き出しておきますね。

・前株にしたほうが良い。「株式会社〇〇」のほうが言いやすいから
・長すぎるのは良くない
・電話口で相手が一回で理解できる名前が良い
・語感は大切
・「株式会社〇〇の5歳です」と言った時に気持ちが良いのが大切
・社名でなんとなくその会社の雰囲気がわかるとなお良い
・ウケ狙いもいいけど一回限りしか使えないので長い目で見る

もっと細かいこともレクチャーを受けたのですが、ざっとこんなところです。長谷川さんは今までも色んな会社の社名をつけてきただけあって、さすが造詣が深いですね!

「よーし、ポイントは学んだから、自分の会社の社名を考えるぞ」と袖をまくろうとしていると、長谷川さんから一言。

「どうせ社名を付けるならツイッターで募集してみましょうよ!

ナイスな提案。面白そうなのでやってみることにしました。

社名はツイッターで募集しました

 

#5歳さんの会社名

このハッシュタグで募集したところ1000件以上の応募がありました。一般の方からコピーライターの人まで素晴らしいアイデアをたくさん寄せてくれました。

㈱アフターファイブ
㈱躍進中
㈱せいちょうき
㈱イロトリドリ
㈱ハイタッチ
㈱てとりあしとり
㈱ごちゃい
㈱もうすぐ小学生
㈱ファイブ
㈱いい会社
㈱コウノトリ
㈱とりあえず
㈱姑獲鳥

なんだかふざけてるものもあるけど、みなさんちゃんと考えてくれて、本当にありがたいです!

そして!
1000件の応募の中から決まった、僕の会社の社名は……

“株式会社アマヤドリ”

なんと、起業の相談インタビューもした株式会社カラスの牧野圭太さんが応募してくれたものです!

社名を決めてくれた牧野さんと擦り寄る5歳

社名を決めてくれた牧野さんと擦り寄る5歳

牧野さんの解説『雨が降る中、みんながひょっこり訪れて、雨を見ながら、5歳さんと会話をして癒やされていくような「場」であることをイメージしています。能天気な5歳さんの周りだけ晴れているのかもしれません。鳥じゃないけど鳥なので、これでめでたくバードグループの仲間入りです』

最初にこの社名を見た時、僕は雷に打たれました。
さすがコピーライター! 言葉のプロですよね。「株式会社アマヤドリ」ってめっちゃ良いと思います。
その良さを書き出したらキリがありません。
まず、語感。5文字って声に出して読むと気持ちが良いんですよね。やっぱり日本人には五七五の俳句の心があるから5文字とか7文字がしっくりくるんだと思います。
あと、言葉の意味。僕がやりたいのは“人の居場所を作ること”なんですよね。誰かにとって心地の良い場所。疲れた時にフッと寄り道したり、寂しい時に気軽に遊びに来れる、そんな場所を作りたい。雨が降っている時に避難できる場所——まさに「アマヤドリ」です。
牧野さんが社長を務める株式会社カラスとも「鳥」繋がりなので、将来的には子会社になりたいな、なんて気持ちも芽生えます。
(決して牧野さんと仲が良いから忖度して決めたわけではありませんからね!)

株式会社アマヤドリロゴ
ロゴも早速作っちゃいました。(デザインはカラスの柴田賢蔵さん)

ロゴも早速作っちゃいました。(デザインはカラスの柴田賢蔵さん)

定款って何て読むの!?

一番重要な社名も決まり、あとは手続きを進めていくだけです。

さっそく社名が決まったことをラッコさんに連絡をすると、こんな返信が来ました。

ラッコさん

定款って決まっていますか?

定款?
定款って何!?

こういう時のためのインターネット。良い時代です。
わかりやすい説明が出てきました。
ちなみに「ていかん」と読むらしいです。

“定款とは簡単に言うと会社のルールブックのようなものです”

どんな会社で、何を目的にして、どんな組織にするか、細かい規則を決めなくてはいけないらしいです。
ちょっと考えただけでも面倒くさそうなのがわかりますよね。
そんな思いが伝わったのか、ラッコさんから「オッケーです! 面談しながら一緒に作りましょう!」と返信が来ました。ありがてぇ……。

定款に伴い、会社でやる事業も決めなくてはいけません
やる可能性のある事業は、最初にすべて書き出しておいたほうが良いらしいです。それにはちゃんと理由があって、銀行に融資を受ける時に事業内容を見られるんだって。あとから付け足すこともできるけど変更手数料が取られちゃうので、想像できる範囲で僕が会社でこれからやりそうなことを全部挙げてみました

・イベント企画運営
・飲食店(スナック)
・編集プロダクション
・広告制作
・シェアハウス運営

とりあえず思いついたものをバーっと書き出してみました。
もうすでにやっているものから、やってみたいな〜となんとなく思っているものまでひと通り。

ノリの良いラッコさんが「いいっすね!」「楽しそう!」「それもやっちゃいましょう!」と気持ちの良い相槌を打ってくれるせいで、我がアマヤドリは、イベント、飲食店、広告制作、シェアハウス運営をやる会社に決まりました。ぎゅうぎゅう詰めのお弁当箱かよっ。

しっかり定款をまとめましたよ!

しっかり定款をまとめましたよ!

さてさてこうやって起業のための手続きをしているなかで、僕はあることに気が付きました。

会社って銀行に融資されることをめっちゃ意識してると思いません?

僕は、銀行から融資を受ける予定は今のところありません。ただ、会社を作るということは、事業を成功させて、規模を大きくしていくことが大前提にあるのです
最初は「っま、会社でも作ってみっか!」くらいのノリで動き始めたわけですが、こういう手続きの一つひとつが何の為にあるのかを考えていくと、この結論に辿り着くのです。

株式会社の成り立ち

決めなくてはいけないことはまだ続きます。

ラッコさん

株価はいくらにしますか?

5歳

(株価って自分で決められるんだ……)

ラッコさん

1万円とかがちょうど良いですよ〜

5歳

(1万円がちょうど良いんだ……)

こんなノリで株価って決めるんですよ? 知ってました?

僕も株式投資はしてますけど、株価が1万円の会社ってかなりの優良企業ですよ。
僕の会社がいきなり優良企業になりました。

ちょっと気になったので調べてみたのですが、1万円だと、誰がどれだけの割合で株を保有しているのかがわかりやすいからなんですって。

僕の場合だと、資本金200万円で1万円の株なので、今は200株持っている状態です。確かに計算しやすい。んでもって資本金を100万円増やして(増資して)100株増えたら300株保有することになります。確かにめっちゃわかりやすい。うちの息子でもわかるくらいわかりやすい。

世の中のすべてのことにはちゃんと理由があるんですね。みなさんも僕の会社の株が欲しくなったらDMください! 1万円で売りまっせ! TOB(敵対買収)はしないでね!

冗談半分ですが、一応は株式会社なので、僕の会社も株を公開する時もあるかもしれません。そもそも株っていうのは「こんなことやろうと思ってるんですけど、お金を出してもらえませんか!? 儲けた分は分けますから!」っていうものなんですよね。自分の貯金だけだとできることはかなり限られてくるけど、たくさんのお金を集めることができればスケールの大きなことができます。Google、Apple、Microsoftだって、たくさんの人達に株を買ってもらって世界規模の事業ができるようになったわけです。そうして世の中の人々の暮らしが圧倒的に便利になったのです(いきなりワールドな話)。

僕の会社もこれからどうなるかわかりません。
Amazonだって最初は小さな倉庫で本を売る所から始めたんですからね! そして今では世界を牛耳っていますからね。起業家のドリームですよ。
夢は見るものじゃなくて叶えるものなんて言いますが、会社を作るのは、宝くじを買うよりもだいぶ高い確率で大当たりを引けるような気がします。

株式会社アマヤドリの誕生

まだ始まってもいない会社に思いを馳せながら、ラッコさんから登記完了の知らせを待っていました。

1月某日

ラッコさん

登記完了しましたよ〜

ついにこの日が来ました。いよいよ僕の会社が創立しました。
苦節1ヶ月。株式会社アマヤドリ の誕生です!


この記事を読んで「よっしゃ! 自分も会社作るぞ!」って思う人はかなり少ない気もするけど、人生で一度くらいはやってみるのもアリかもね。
まだ会社を登記しただけで、むしろここからが大変なんだけど、僕は今、「オラわくわくすっぞ!」って気持ちになってます
たしかに人間は面倒くさがり屋です。できれば手続きなんてしたくない。だけど、その重い腰をちょっとだけ頑張って上げてみたら、周りの仲間たちの助けを借りれば、人生がエキサイトすると思います。
特に、僕みたいなフリーランスで仕事をしている人は、会社にするかどうか何年も迷って結局作っていない人も多い。でも、会社を作ってみると何かが絶対に変わります。確実に一歩を踏み出せるんです。
僕も「会社を作りました!」とツイッターで報告したら、たくさんの人に「おめでとうございます!」「なにやるんですか?」と声を掛けてもらいました。そして、会社設立までにも多くの方々に力をもらいました。こんなふうに周りの人に応援をされると「やってやるぞ!」とやる気が湧いてくるんです。それこそが次に起こすアクションの原動力になるのです。
何事も経験とは言うけれど、僕は会社を作ったというだけでなく、会社作りの過程を通して、色んなことを知りました。

僕のリアルアドベンチャーはまだまだこれからも続きます!
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  • 当記事は投資啓蒙を目的に作成したものであり、大和投資信託では個別の投資相談は承っておりません。
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5歳(嫁公認アカウント)

ライター

5歳(嫁公認アカウント)

1983年生まれの35歳。7つ年下の嫁と、7歳と5歳の息子の4人家族。日々の家族日記をTwitterにつづる(@meer_kato)。好きなものは、嫁、息子、ビール、本。嫁に「これから子供にお金が掛かるぞ〜」と毎日耳元で囁かれている。5歳さんと嫁と息子たちとの、ドタバタで愛情たっぷりの生活を漫画にした『ぼくの嫁の乱暴な愛情』(KADOKAWA)が発売中。