日本株、業績見通しの下方修正リスクは高まるが・・・

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  • No.248

業績見通しの下方修正リスクが高まる

昨年後半から世界的な景気減速懸念が広がったほか、米国の利上げ打ち止め観測が台頭する中で円高米ドル安が進行した。【図表1】それによって、日本企業の業績見通しに対する下方修正リスクが高まっている。

図表1米ドル円レートの推移

株価は予想EPS(1株当たり利益)と予想PER(株価収益率)の掛け算に分解することができるため、予想EPSの低下、つまり業績見通しの下方修正は株価を押し下げることになる。直近、予想EPSが低下基調に転じており、これがさらに進むことによって株価の下落要因となることが懸念されている。【図表2】

過去は業績見通しの下方修正に先立って株価下落

図表2TOPIXと予想EPS・予想PERの推移①

過去、予想EPSが低下する局面において、日本株がどのような反応を示したかを振り返る。

2015年後半から2016年にかけて、予想EPSがピークアウトする前後でTOPIXが急落した。【図表3】その後は、予想EPSが低下基調となる一方、TOPIXは横ばい圏で推移した。そして、予想EPSが下げ止まると、予想PERが切り上がるとともにTOPIXが上昇基調に転じた。

図表TOPIXと予想EPS・予想PERの推移②

2012年は、予想EPSが低下する前にTOPIXが急落した。【図表4】その後は同様に、予想EPSが低下基調となる中で、TOPIXは横ばい圏での推移となり、予想EPSが底を打つとTOPIXは上昇基調に転じた。

図表4TOPIXと予想EPS・予想PERの推移③

今回も同様ならば、株価の下落余地は限定的に

足元では予想EPSが低下基調に転じているが、すでに予想PERが⼤きく切り下がるとともにTOPIXは⼤幅に下落した。これは前述の過去2回のパターンに似ている。今回も経験則通りの展開となれば、さらに予想EPSが低下しても日本株が昨年末の安値を⼤きく下回ることは想定しづらい。

底値固め、そして上昇基調へ期待

過去の⼤幅下落局面を振り返ると、株価はすぐに上昇基調に転じるのではなく、半年程度は横ばい圏で推移した。予想EPSの下方修正が相応に進むまでは底値固めの時間帯になりそうだ。

世界的な景気減速懸念の起点となった中国を中心に政策対応がみられる。景気刺激策の効果が出始めると思われる今年半ば以降、日本株が上昇基調に回帰する展開が期待できるかもしれない。

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