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ブラジル金融政策と大統領選挙の動向(2018年9月)


〜社会保障改革に前向きな大統領が選出されるかに注目〜


2018年9月21日

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<ブラジル中央銀行は政策金利の据え置きを継続>

ブラジル中央銀行は、9月19日(現地、以下同様)、政策金利を全会一致で6.5%に据え置きました。市場では、大半が政策金利の据え置きを予想していました。

足元のインフレ率は中央銀行の目標範囲(4.5%±1.5%)内で推移しており、インフレ期待が高まっていないことから、中央銀行は景気回復を支援するために政策金利の据え置きを判断したとみられます。

中央銀行は今後の金融政策について、インフレ期待が高まれば、徐々に金融緩和を縮小するとしました。インフレ期待が高まるリスク要因としては、構造改革が頓挫するリスクなどが挙げられました。

<大統領選挙をめぐる不透明感でブラジル・レアルは軟調>

政策金利の据え置きは市場の予想通りだったこともあり、発表後の市場の反応は限定的でした。

足元のブラジル・レアルは、8月のトルコ・リラの急落に端を発した新興国通貨不安などに加え、10月に控えているブラジル大統領選挙をめぐる不透明感が重しとなり、軟調な推移となっています。

大統領選挙が近づくにつれ、選挙戦が本格化していますが、依然選挙結果を見通しにくい状況が続いています。そのため、ブラジル・レアルは各種世論調査の結果に左右される展開となっています。

<ボウソナロ氏とアダジ氏による決選投票の可能性が高まる>

10月の大統領選挙は依然として混戦模様ではあるものの、直近の世論調査では、右派のボウソナロ氏と左派のアダジ氏の支持率が高まっています。ボウソナロ氏は、以前から世論調査でトップだったことに加え、9月6日に同氏が選挙運動中に刺され重傷を負ったことで同氏への注目が高まり、さらに支持が高まっている模様です。他方、アダジ氏は、高い支持率を得ながらも有罪判決によって出馬が認められなかったルラ元大統領の代替として出馬しており、ルラ元大統領の支持票を集めつつあるとみられます。

ブラジルの大統領選挙では、第1回投票で過半数を獲得した候補者がいなかった場合、上位2名による決選投票が行われます。世論調査通りになれば、ボウソナロ氏とアダジ氏による決選投票が行われることになります。支持率では今のところボウソナロ氏がアダジ氏を上回っていますが、ボウソナロ氏は過激な発言で知られるため不支持率も高く、刺傷事件による健康状態も懸念されます。また、第1回投票で敗れた候補者の支持票の動きも不透明であることから、選挙結果は見通しにくい状況が続いています。

<社会保障改革に前向きな大統領が選出されるかに注目>

市場の関心は、大統領選挙の動向に集中しています。その理由は、大統領選挙によって、現職のテメル大統領が進めてきた社会保障改革などの財政再建に向けた構造改革が継続されるかどうかが明らかになるためです。インフレと通貨の安定のためには、財政再建を通じたブラジルへの信認改善が必要であるため、現政権の構造改革を市場は肯定的に評価してきました。

主要候補者の中では、アルキミン氏が最も市場寄りと評価され、ボウソナロ氏の経済政策も評価を得ています。他方で、アダジ氏ら左派候補はバラマキ的な政策を行うのではないかと市場では警戒されています。

ブラジル・レアルは今後も、大統領選挙に関するニュースや世論調査の結果に左右される展開が続くと見込まれますが、当社では、社会保障改革に前向きな大統領が選出されるかどうかに注目しています。

以上

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