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ブラジル金融政策(2018年8月)


〜市場予想通り政策金利を据え置き〜


2018年8月2日

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<ブラジル中央銀行は市場予想通り政策金利を据え置き>

ブラジル中央銀行は8月1日(現地、以下同様)、政策金利を全会一致で6.5%に据え置きました。市場では、大半が政策金利の据え置きを予想していました。

中央銀行は声明文で、5月下旬に発生したトラック運転手のストライキによって生じた物流網のまひが、最近の経済活動に影響を与えており、ブラジル経済の景気回復のペースは想定されていたよりも緩やかなものになると述べました。

また、6月のインフレ率が5月の前年比2.86%から同4.39%に急上昇したことについては、ストライキなどの影響による物価上昇圧力を反映したとしつつ、その影響は一時的なものであり、基調としてインフレ率は依然低い水準にとどまっているとの見方を示しました。

今回の金融政策委員会では、足元のインフレが急加速しつつも、依然として中央銀行のインフレ目標の範囲(3%〜6%)内にあり、今後も加速を続けるとは想定されないことから、政策金利を据え置いたとみられます。

今後の金融政策については、経済状況次第であるとして、声明文での具体的な言及はありませんでした。

<インフレの加速などストライキの影響は一時的なものと見込む>

声明文でも言及された通り、5月下旬に始まったトラック運転手によるストライキの影響が7月に発表された各種経済指標に表れてきています。インフレ率の急上昇以外にも、5月の鉱工業生産や経済活動指数などは大幅に下落しました。また、中央銀行が発表した6月のインフレ報告書では、3月時点で2.6%とされていた2018年のGDP(国内総生産)成長率見通しが、1.6%に下方修正されました。

ただし、当社では中央銀行の見方と同様に、ストライキの影響は一時的なものと見込んでおり、ブラジルが景気回復の途上にあるという見方を維持しています。

ブラジル中央銀行が発表している市場のインフレ見通しは、直近では2018年末、2019年末でともに4.1%程度と、6月のインフレ率の急上昇後も中央銀行のインフレ目標の4.5%を下回っており、市場においてもストライキの影響の長期化は想定されていません。

当社では、インフレ率が抑制されている中で、中央銀行が政策金利を引き続き低位に据え置き、ブラジルの景気回復を支援するとみています。

<本格化していく大統領選挙に引き続き注目>

10月の大統領選挙については、8月15日の候補者の登録期限が近づく中で各政党・候補者の動向に注目が集まっています。

直近の世論調査では極右のボウソナロ氏が依然として優勢となっていますが、市場の信認が厚いアルキミン氏を中道の超党派グループが支持すると表明したことで、選挙情勢に変化が出つつあります。アルキミン氏は、超党派グループの支持を得ることで、支持グループの下院議席数に応じて配分されるテレビ・ラジオでの政見放送の持ち時間を大きく獲得することができます。

ブラジルの大統領選挙では、過去において政見放送が選挙結果に大きな影響を与えてきたといわれており、アルキミン氏の支持が高まっていけば、ブラジル・レアルの下支え要因となることも考えられます。

ブラジル・レアルは大統領選挙の行方に左右される展開が予想されます。引き続き、本格化していく大統領選挙を注視する必要があると考えます。

以上

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