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オーストラリア金融政策(2018年3月)


〜労働市場は改善も政策金利は当面据え置きの見込み〜


2018年3月6日

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<RBAは政策金利を1.5%に据え置き>

2018年3月6日(現地)、RBA(オーストラリア準備銀行)は政策金利を発表し、1.5%に据え置きました。据え置きは事前の市場予想通りでした。

声明文では、2018年のオーストラリアの経済成長が2017年と比較して加速するとの見通しが示されました。RBAはこうした強い経済成長が、時間の経過とともに、賃金の伸びを加速させるはずだと述べています。

インフレについては、人件費の伸びが抑えられていることや、小売業における競争の激化を反映し、しばらくは低い水準にとどまる可能性が高いという見方が維持されました。ただし、景気が拡大するに連れて、インフレの緩やかな回復が期待されるとしています。

金融政策についても前回同様、足元の低金利政策がオーストラリアの経済を下支えしていると前置きした上で、政策金利の据え置きが適当との見方をRBAは維持しました。今後については引き続き、失業率の低下とインフレ目標の達成に向けてさらなる進展が期待されるものの、この進展は緩やかなものになる可能性が高いとし、当面の政策金利の据え置きが示唆されました。



<労働市場は改善も政策金利は当面据え置きの見込み>

労働市場の改善が賃金に反映されてきました。2017年10-12月期の賃金指数は、前年比で2.1%上昇しました。これは市場予想をやや上回るペースで、前期から伸びが加速しています。また産業別賃金上昇率(前年比)を見ると、全18産業のうち7産業で、賃金の伸び率が前期から加速しました。さらに2017年4-6月期以降の動きを見ると、鉱業や製造業、ヘルスケアなどの民間部門で、賃金上昇率の加速が続くなど、多くの産業で賃金に改善の兆しが見え始めています。

こうした賃金上昇圧力の高まりが見られる一方で、RBAは金融政策の正常化に対しては慎重な姿勢を継続しています。2月に公表された金融政策報告書では、労働市場は堅調ながらも、さらなる改善に対しては不確実性があると指摘し、賃金についても、他の一部の先進国と同様、その上昇は緩慢で、構造的要因によって賃金の伸びが抑制されている可能性があると述べています。そしてインフレ見通しについても、時間をかけて緩やかに持ち直すだろうとしています。先日の講演でロウRBA総裁は、金融政策の正常化に関しては、インフレ率の目標中央値への回帰が先決と述べており、RBAはインフレ率が目標中央値に近づかない限り当面政策金利の据え置きを続けるとみられます。

今後はRBAが次の一手である利上げ時期を模索していく中で、賃金上昇率がさらに加速し、それに伴うインフレ率のさらなる上昇が見られるかどうかが、注目材料になると思われます。



<豪ドルは足元で軟調な推移も、長期的には堅調に推移すると見込む>

2月上旬、世界的に株価が急落する中で市場のリスク回避姿勢が強まったことから豪ドルは対円で下落し、足元でも軟調な推移が続いています。

しかし長期的には、労働市場の改善を通してインフレ圧力が強まれば、利上げ観測の高まりを通じて豪ドルは堅調に推移すると見込んでいます。


以上

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