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ファンドマネージャーの運用ノート


ブラジル出張報告@(政治の「今」) 〜年金改革および大統領選挙の行方〜


2017年12月26日

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※当資料は、大和投資信託の運用チームの相場の見方をお伝えするレポートです。大和投資信託が設定・運用するファンドにおける投資判断と必ずしも一致するものではありません。


<年金改革の採決は来年以降に仕切り直し>

2017年12月に、当社ファンドマネージャーがブラジルに出向き、政策当局者や現地金融関係者とのミーティングを行いました。現地の生の声を通じた、ブラジルの「今」をお伝えしたいと思います。第1回は年金改革や大統領選挙の見通しなど、「ブラジル政治の今」についてです。

テメル政権は、年金支給開始年齢の引き上げ等を含む年金改革を最重要課題と位置づけていま(ブラジルでは、財政収支が赤字基調となっていますが、政府歳出の大部分が年金支払いなどの義務的支出で占められており、財政再建を進める上で年金改革は避けて通れません)。先日マイア下院議長は、可決に必要な議員の賛成票が確保できなかったため年金改革法案の年内可決を断念し、議会がカーニバル休暇明けとなる2018年2月19日以降にあらためて採決を目指すことを発表しました。

現地の声としては、2018年10月には大統領選挙を控えているため、2018年はこうした痛みを伴う改革を行うことは難しい面があるとの見方が多く聞かれた一方、新年度入りし各方面への予算配分が始まることで、改革に賛成する議員票の積み上げが可能になるとの楽観的な見方も聞かれました直近の世論調査では、年金改革に対する支持率上昇が確認されており、改革の必要性に対する国民の理解も徐々に浸透しているとの声もありました。

<大統領選挙はルーラ元大統領の出馬の有無が目下最大の焦点>

ルーラ元大統領は資源ブームさなかの2003年から2010年に政権を担い、高成長を達成したことから国民の支持は依然として高く、本人も2018年10月の大統領選挙に出馬の意向を示しています。一方でルーラ氏は一連の汚職疑惑により9年6カ月の実刑判決を受けており(現在は控訴中)、控訴審で有罪が確定した場合、大統領挙への出馬は難しくなるとみられています。現地では、ルーラ氏の出馬資格の有無に高い関心が集まっていました。

ルーラ氏がこれほどまでに注目される理由は、同氏が現在の改革路線を否定し、財政のバラマキを再び行おうとしているからです。与党政治家や官僚、金融関係者らは総じて、ルーラ氏の大統領選挙出馬はブラジル経済にとって大きなリスクであるとの厳しい見方をしていました。

ほかに大統領選挙への出馬が目される政治家として、アルキミン・サンパウロ州知事やボウソナロ下院議員などの名前が取り沙汰されていますが、決定的な人物はまだ見当たらないというのが大勢の見方でした。ルーラ氏の動向と合わせて、大統領選挙は混とんとした状況が続きそうです。

<【番外編】Uber(ウーバー)を上手に使えば移動もカンタン!?>

ブラジルではホテルや観光客向けレストラン以外は英語があまり通じず、ポルトガル語でのやり取りに悪戦苦闘する場面が多くあります。なかでも、タクシーに乗って行き先を伝えるのは難しく、遠回りされたりトラブルに巻きこまれたりなどの体験談もしばしば耳にします。

今回、ブラジルでも広まっているUber(ウーバー)という自動車配車サービスを使用してみました。使い方は簡単で、スマートフォンのUberアプリにユーザー登録(名前やクレジットカード番号)した後、行き先を指定するだけです。行き先を指定すると事前におおよその料金が示され、自分の現在位置に車が配車されるので、その車に乗り込みます(ドライバーさんに「Ola!(オラ = こんにちは)」と挨拶することを忘れずに!)。行き先をあらためて告げる必要はないですし、料金もクレジットカードで自動精算されるので、目的地に到着したらあとは降りるだけ。ドライバーさんもみんなにこやかな方ばかりだったので、安心して移動することができました。

以上

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