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オーストラリア金融政策(2017年11月)

〜政策金利は据え置き。インフレ率の低迷から当面の政策金利は据え置きを見込む〜

2017年11月7日

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<RBAは政策金利を1.5%に据え置き>

2017年11月7日(現地、以下同様)、RBA(オーストラリア準備銀行)は政策金利を発表し、1.5%に据え置きました。据え置きは事前の市場予想通りでした。

声明文では、これまでと同様にオーストラリア経済が今後緩やかに回復していくとの見解が示されました。特に、非資源部門の投資見通しが改善していることや、インフラ(社会基盤)投資の拡大が経済の下支えになっていることをRBAは指摘しています。

また、インフレについては、緩慢な賃金上昇や小売部門での価格競争圧力を背景に、しばらくの間は低水準にとどまる可能性に言及しています。ただし、経済活動がさらに活発化するにつれて、インフレが徐々に加速するとの見方は維持しています。

金融政策については、足元の低金利政策がオーストラリアの経済を下支えしていると前置きした上で、政策金利の据え置きが適当との見方をRBAは示しました。今後の政策金利については、引き続き中立的な姿勢を維持しており、当面の政策金利の据え置きを示唆しました。

<インフレ率は依然として低迷。当面の政策金利は据え置きを見込む>

10月25日に2017年7-9月期のCPI(消費者物価指数)が発表されました。CPIは前年比1.8%の上昇と、RBAのインフレ目標水準である+2〜3%の下限を下回りました。また、前回2017年4-6月期の1.9%の上昇からもやや減速しています。

CPIを構成する貿易財と非貿易財の価格を見ると、貿易財価格の低迷が続いています。この背景には、グローバル企業の台頭やインターネットショッピングによる価格競争の激化などが挙げられます。また、直近の豪ドル高も貿易財価格の抑制要因になっているとみられています。

一方で、非貿易財価格は伸びが加速しています。しかし、これは光熱費の値上げによるもので、一時的なものだとみています。また、非貿易財価格にとって重要な賃金の動向を見ると、依然として上昇率は鈍く、現状では賃金がインフレにとっての大きなドライバーになっているとは言えません。

RBAのデベル副総裁も10月26日の講演で、堅調な労働市場にもいまだに緩みが残っていると発言しており、低インフレ環境への警戒は続いています。

このような背景から、当社は、労働市場の改善とそれに伴うインフレ率の上昇を促すため、RBAが政策金利を当面は据え置くと考えています。今後、労働市場の改善により、賃金上昇とインフレ率上昇の動きが見られれば、利上げ観測が再び高まってくるとみています。

<豪ドルは短期的には一進一退の推移も、長期的には堅調な推移との見方>

為替相場については、政策金利の据え置き観測が強まる中、豪ドルは短期的に一進一退の推移になるとみています。ただし、金融市場のリスク環境の落ち着きや原油価格の安定などは資源国通貨にとってプラスの材料となり、豪ドルを下支えすると考えています。

長期的には、労働市場の改善に伴いインフレ圧力が高まれば、利上げ観測の高まりを通じて豪ドルは堅調に推移すると見込んでいます。

以上

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