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カナダ金融政策(2017年9月)

〜予想外の連続利上げ。政策金利を0.25%ポイント引き上げ1.00%に。〜


2017年9月7日

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<カナダ銀行は市場予想に反し、政策金利を引き上げ>

2017年9月6日(現地)、カナダ銀行(中央銀行)は市場予想に反し、政策金利(翌日物金利の誘導目標)を0.25%ポイント引き上げて1.00%としました。カナダ銀行は声明文で「想定よりも強い経済成長により、現在の金融刺激策を解除することが適切である」と利上げの理由を説明しています。特に、カナダの成長がより広範囲かつ自立的なものになりつつあるとし、経済に対する楽観的な見方を示しています。インフレについてはカナダ銀行の目標である2%を依然として下回っているものの、足元ではやや上昇がみられると説明しています。

今後の政策金利については、「現時点では決まっていない」と述べており、今後の経済指標や金融市場の動向次第との見方を示しています。一方で、家計債務が高止まりする中で、追加利上げが経済に与える影響を注視するとしており、追加利上げに対するリスクも示した格好となっています。

直近発表された2017年第2四半期(4-6月)の実質GDP(国内総生産)成長率がカナダ銀行の想定を上回ったことで、一部では9月利上げの可能性も示唆されていました。しかし、市場では据え置き予想が大勢だったため、政策金利の発表後、カナダ・ドルは上昇し、カナダ国債金利も上昇する動きとなりました。

<経済環境次第では追加利上げの可能性も>

カナダ銀行は2014年後半からの原油安による景気の悪化に対応するため、2015年に緊急的に2度の利下げを行いました。今回の利上げにより、この金融緩和を完全に巻き戻した格好となっています。

足元のインフレ率は力強さを欠く中で、カナダ銀行は経済の余剰生産能力の解消に伴い、物価の上昇圧力がかかると見込んでいます。しかし、世界的にインフレ率が上昇しにくい環境であることを勘案すると、今後の物価動向を確認していく必要性があると当社では考えています。

また、過熱感がみられる住宅市場については、当局による規制や7月の利上げにより、一部では沈静化の兆しがみられます。ただし、住宅価格の上昇ペースはいまだに高止まりしており、住宅バブルへの懸念は払拭されていない状況です。

このため、当社は今後の追加利上げについて、物価動向や住宅市場の動向を見極めるための時間が必要とみています。ただし、インフレ率をはじめとした経済指標の改善がみられる場合や住宅バブルへの懸念が高まる場合には、利上げの可能性が高まってくると考えています。

<NAFTA再交渉はリスク材料だが、堅調なカナダ経済や利上げ期待がカナダ・ドルの上昇要因に>

8月中旬より、NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉の会合がスタートしました。足元では米国のトランプ大統領がNAFTA脱退を示唆するなど強硬な姿勢もみられ、今後の再交渉の行方次第では金融市場に影響を及ぼすことも想定されます。

ただし、基調としてはカナダ国内の堅調な景気や、それに伴う利上げ期待を背景に、カナダ・ドルは底堅く推移し、カナダ国債金利については上昇しやすい展開を見込みます。

以上

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